伝説の日比谷野音公演、岡林信康と矢沢永吉のライブアルバムを振り返る

今日は伝説の野音と題してお送りします。日比谷野外音楽堂。関西・関東を問わず、日本のライブヒストリーの聖地ですね。ここでレコーディングされたライブアルバム。ご紹介する1枚目は矢沢さんの『THE STAR IN HIBIYA』。コンサートが行われたのは1976年7月24日。1970年代、1980年代のロック系のバンドやアーティストで、この日比谷野音を経験していない人はいないと言ってしまいましょう。野音を舞台にして生まれた伝説、その一つが1975年4月13日のキャロルの解散コンサートですね。アンコールで打ち上げられた花火の残り火がステージセットに燃え移ってしまってセットが炎上した。炎の野音として語り継がれております。それから1年3ヶ月後にソロとして帰ってきたステージを記録したアルバムが、この『THE STAR IN HIBIYA』です。そしてもう1枚も野音の伝説です。1971年7月28日、岡林信康さんが行なった「狂い咲き」という公演ですね。フォークの神様がデビュー以来の全ての曲を歌ったアナログ三枚組でした。その中からお聴きいただきます。フォークの神様とカリスマロックスターの野音です。

前半は岡林信康さんの曲をご紹介します。ライブアルバム『岡林信康自作自演コンサート 狂い咲き』からライブ1曲目「くそくらえ節」。



とっても素朴。フォークソングのステージでしょう。2月にURCレコードの特集をしたときにも触れたんですけど、岡林さんの「くそくらえ節」と「がいこつの唄」がメジャーなレコード会社で出せなかったんです。だったら、自分たちで世の中に出そうということで始まったのが、URCなんです。岡林さんが所属していた高石音楽事務所が主体になっておりました。この野音のコンサートは、岡林さんが全部の曲を作った順番で歌う公演で、1曲目がこの「くそくらえ節」、2曲目が「がいこつの唄」でした。

Rolling Stone Japan 編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE