長州力、音楽遍歴と人生のあり方を語る「自分をマッチメイクして生きていった方がいい」

ー1982年に帰国して藤波さんとの試合でブレイクする前まで、メキシコにいらっしゃいましたよね。メキシコでは音楽に触れたことはありましたか?

長州:メキシコでも音楽はありましたよ。マリアッチといって広場でみんな集まって。あれもまあ独特な小刻みなリズムがあって、それはそれで。でも飲みに行くとやっぱり、欧米の曲が流れてみんな飲んで踊ってましたからね。今だったらなおさらそうじゃないですかね。

ーリキさんの体のリズムに合う曲がお好きなんじゃないかと思うのですが、ご自分の現役時代の入場曲「パワーホール」についてはどう感じていらっしゃったんですか? あの曲が流れると気分が高揚する人は多いと思いますが。

長州:最初の10秒間。始まりだけ(笑)。

ー良いのは10秒間だけですか(笑)。でも例えば東京ドームの長い花道をあの曲で入場してくるわけじゃないですか?

長州:だから、早く出て早くリングの中に入っちゃう。

ーそれは知りませんでした(笑)。ちなみに、他の選手の入場曲で好きな曲ってありましたか?

長州:う~ん、なんだろうな…… ロード・ウォリアーズかな。「ボーン、ボーン、ボンボンボーン」って。

ーブラック・サバスの「アイアン・マン」ですね!

長州:そうそう。あれはいいんじゃないかな。掻き立てられるじゃないですか? お客さんも。



ー「パワーホール」とは曲のテンポが全然違いますね。

長州:ははははは(笑)。あれはすごいよね。選手にピッタリ合ってるから。中にはあまりにも爽やかすぎる曲もあるし。選手によっては「早く出ろよ!」って言いたくなるのもあって。「いや、すみませんタイミングがあるんで」とか言って。なんのタイミングなんだよって(笑)。あとは、ミル・マスカラスの「スカイ・ハイ」。あれは、僕なんかのタイプには絶対無理ですよね。

ーザ・ファンクス「スピニング・トー・ホールド」はいかがでしょうか?

長州:あれはアメリカらしい、陽気な感じですよね。カーボーイのような。

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