BiSH、コロナ禍中に生まれた3.5thアルバムという「手紙」と歌割りの新境地

楽器を持たないパンクバンドBiSH


──しかも、全部違う内容を書いたんですよね? どんなことを書いたんでしょう。

アイナ : 人によって全然違っていて。ハシヤスメとかリンリンは絵も描いたりして丁寧なイメージがある。チッチは達筆だし言葉の印象が強かった。本当に1人1人それぞれでした。

チッチ : 書くこと以上に、内容をひねり出すことにすごい時間がかかりました(笑)。

ハシヤスメ : 私は、ひねり出して、いろいろな「ありがとう」だったり、デザインをちょっと変えた「サンキュー」を書きました。この期間待っていてくれていてありがとうって気持ちや、今まで約5年の活動のありがとうの意味も込めています。

ーアユニさんはどんなことを書いたんですか?

アユニ : 私はことわざとかを書きました。あとは動物の名前とか。

ハシヤスメ : 誕生日とかも書いていたよね。

アユニ : 何月何日生まれの方へとか。

ー誰がどれを手にするかわからないんですよね(笑)?

ハシヤスメ : だから、「(譲)8月1日、(求)9月27日」とかありそうですよね(笑)。「僕8月1日持っているので、誰か9月27日の誕生日ください」とか。

チッチ : 逆に受け取った人が自分で意味を付け加えてくれるかもしれない。自分の誕生日じゃなくても、それが僕とアユニの記念日みたいな解釈もできるだろうし。

ーコロナ禍中に取材したミュージシャンの方には、ネガティブな気持ちが出てきて歌詞が書けないという人もいました。本作ではメンバーも歌詞を書いていますが、曲を書くにあたってそういう気持ちにならなかったですか?

チッチ : 私は全くそういうのはなくて。どちらかと言うと、BiSHは清掃員のみんなと一緒に何度も苦しい状況を乗り越えてきた。そういう私の中に刻まれたものがたくさんあったので、「I’m waiting for my dawn」は、自分の中から湧き出た気持ちを歌詞にしました。少し悲しくなった時間もあったし、今でも少し悲しいけど、前を向いている意識があった。BiSHと清掃員の絆みたいなものでできている歌詞だと思います。

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