ハリウッドザコシショウ、「誇張ものまね」の制作プロセスを語る

ー未だに新型コロナウイルスが猛威を奮っております。自粛期間中には、ミュージシャンや芸人さんもオンライン配信や発信を精力的にやられている方も多いですが、ザコシさんは元々YouTubeで毎日配信されていました。この自粛期間でTVや舞台の仕事は減ったのかもしれないですけど、ザコシさんにとってこの自粛期間で何か変化はありましたか?

ハリウッドザコシショウ(以下、ザコシ):芸人は皆こぞってYouTubeでチャンネル始めたり、新しいこと始めたとか聞くんですけど、僕は普段からやってるからあんまり変わらない生活をしてますね。ライブが軒並み中止になっているので、ライブしたいなっていう気持ちはすごいあります。配信ライブといっても、お客さんと向き合っての生のリアクションが無いし、それを浴びていないと、自粛が明けても何が面白くてつまんないか分からないっていうのがちょっと怖いですけどね。芸人って、人前に出てこれは面白いとかつまんないって判断しながらやっていくので。それがないと、感覚が馬鹿になっていっちゃう感じがしますね。

ー芸人を鍛える上で、舞台上でお客さんの反応を見る体験は大事なことなんですね。

ザコシ:そうですね。売れてもその体験を無くす事はあまりしたくないし、第一線でいれる秘訣ってそこだと思うんですよ。タレントになっちゃうのか、芸人のままでずっとアンテナを張っていくのでは全然違うので。タレントだと、お客さんを笑わせるっていう力は鈍っちゃうかなって思うんです。どっちかと言えば、生の反応がある方がやりやすいですよ。ネットでもよくエゴサーチをするんですけど、そこでもよく分かんないけど面白いんだよねって言ってくれる人もいますからね。



ーエゴサーチをすると自分の芸の参考になる事もあるけど、今問題になっている誹謗中傷とかもあると思うんです。そこはうまく距離とっているんですか?

ザコシ:誹謗中傷も見るけど、僕は全然そういうの気にならないんです。めちゃくちゃ言われても全然平気だけど、どう思われてるかっていうのは知りたくて。悪口でも良いことでも、いっぱい出てくるって事はそれだけ関心があるって事ですよね。面白くないとか悪口言われても、そりゃそうだって納得がいくから反論しない。悪口も一つの人気だと思うんですよ。そのぐらいその人の心に響いたってことですから。僕は芸風がヒールだから、そういう事やんないと気持ち悪いんですよ。ザコシが何かしこまってんだみたいなこと言われるのが一番気持ち悪くて。逆に、いくらやっても何も波風が立たなくなった時がもう終わり、世代交代だなって感じがしますね。

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