ザ・チェインスモーカーズが出演したチャリティイベント、コロナ対策不十分だと保健局が声明

Courtesy of Photo:Kevin Mazur/Getty

米ニューヨーク州保健局は、現地時間25日にハンプトンで行われたチャリティ・イベントを調査し、ソーシャル・ディスタンシングやその他のコロナウイルス対策ガイドラインが守られていなかったと発表した。

セーフ・アンド・サウンドのチャリティイベントでは、6フィートの距離を確保できるように指定されたエリア内でのみ、観客が車の外に出られるドライブイン・コンサートが推奨されていた。ザ・チェインスモーカーズがメインアクトを務めた他、ゴールドマン・サックスのCEOであるデイヴィッド・ソロモンのステージ名義、DJ D-Solや、シンガーソングライターのマット・ホワイト、サウザンプトンのスーパーバイザーのジェイ・シュナイダーマンとそのバンドらがパフォーマンスを行なった。

ニューヨーク・タイムズ紙によると、オーガナイザーのIn the Know Experience and Invisible Noiseは、コロナウイルス拡散防止のため、体温検査を含む全てを適切で最新の条件内で遵守した、と語った。2000人のイベント参加者の中でも、Buzzfeedニュースに対して、コンサート中は安全で、人々の適切なソーシャル・ディスタンスを保つための仕切りがあった、という声が上がった。

しかし、7月25日の本コンサートの映像がソーシャルメディア上で公開された後すぐに拡散された理由の一つとして、観客が密に詰め込まれ、マスクをしている人が少なかったからというものがある。7月27日夜、ニューヨークのアンドリュー・クオモ州知事は、ライブのクリップを一つ取り上げて「土曜日にサウザンプトンで行われたコンサートのビデオから、悲惨なソーシャル・ディスタンシングの現状が明らかになった。恐ろしいことだ。保健局が調査を行う。公衆衛生を脅かす違法で無謀な行為には一切容赦しない」と、ツイートした。



さらに、2002年7月27日に、ニューヨーク州保健局長官のハワード・A・ザッカーは、コンサートでパフォーマンスを行なった同州のスーパーバイザーであるジェイ・シュナイダーマンに対して、「先週、貴殿の街で開催されたドライブイン・コンサートに関する報告により極めて困惑しています。数千人の観客が車から出た上で極めて密、VIPエリアには車があることすら確認できず、ソーシャル・ディスタンシングのガイドラインをまるで守っていません。どうしてサウザンプトンがこうしたイベントの開催許可を出したのか、なぜこのイベントが適法的で公衆衛生の脅威とならないことが信じられたのか、私はまるで理解できない」と、書簡を語った。

この書簡では、町がコンサートの開催許可を出したのかどうか、そしてその許可は州のコロナウイルス対策ガイドラインに則っていたのか否かについて、回答を要求した。ザッカーはまた、警備体制が十分だったのか、そして「街のどんな公的組織がコンサートに参加し、なぜガイドラインが守られていないことが明らかになった後も開催の許可が撤回されなかったのか」など、さらに詳しい情報を要求した。

ニューヨーク州保健局は、ローリングストーン誌の詳細な情報の請求や、質問に対して返答をしなかった。また、シュナイダーマンもコメントのリクエストにすぐに返答しなかった。

From:New York Department of Health Investigating Chainsmokers Concert in Southampton

Translated by Kohei Ebina

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