性的虐待のエプスタイン元被告、国際的な売春組織の内幕が明らかに

エプスタイン元被告が所有する島には元大統領もいたという

・資料全般にわたって、ジェフリー・エプスタイン元被告との関係性に関する記述で「ドナルド・トランプ」「親しい友人」といった単語は5回登場した。

公開された資料のうち、無修正の箇所全般を通して、不動産王から大統領に転身した人物は合計14回登場しているが、ジュフリーさんも認めている通り――マー・ア・ラゴで働いているときに、エプスタイン元被告とマックスウェル被告から目をつけられた――エプスタイン元被告が絡んだ悪事にトランプ氏が関与したのを見聞きしたことは一度もなかったという。「(トランプ氏は)私たちの誰ともセックスには及びませんでした。でも、言い寄られたことはあります。彼は笑って、ジェフリーに『人生を謳歌しているじゃないか』とよく言っていました」と、証言録取でジュフリーさんは供述した(トランプ氏から言い寄られたことに関しては、のちに否定した)。

・ジュフリーさんいわく、エプスタイン元被告が所有する島に女の子たちがやってきたとき、ビル・クリントン元大統領もいたらしい。

ビル・クリントン元大統領は、エプスタイン元被告が個人で所有するリトル・セント・ジェームズ島には行ったことがないと主張しているが、ジュフリーさんはこれに反論。公開された裁判資料によると、クリントン元大統領とエプスタイン氏が2人の女の子を引き連れて、同じタイミングで島にいるのを見たという。「知っている女の子2人もいました」と彼女。「とくに仲が良かったわけではありませんが……2人もニューヨーク出身の子です」(クリントン元大統領が何らかの悪事に手を染めるのを見た、とは言っていない)。

・エプスタイン元被告とマックスウェル被告は、カリブ海のリトル・セント・ジェームズ島で「頻繁に」乱交パーティを開いていたらしい。

ジュフリーさんの主張によれば、こうした乱交バーティにかかわった女の子の中にはまだ15歳の子もいたという。「たくさんの女の子が関わっていました。互いにファーストネームで呼び合うほど親しくはありませんでした。女の子たちの名前のリストを提供することは無理だと思います。ひっきりなしに行われていました」

・マックスウェル被告は、本人が主張していたよりもごく最近までエプスタイン元被告と連絡を取り合っていた。

以前マックスウェル被告は、かれこれ10年以上エプスタイン元被告とは話をしていないと断言していたが、公開された裁判記録はこれに反論している。2015年、エプスタイン元被告はメールでマックスウェル被告に「脱獄囚じゃないんだから、胸を張って表に出て」「パーティにでも行こう」と誘っている。「君は何も悪いことなどしていないんだから、そういう風にふるまえばいいんだよ」と、メールの中で彼は言っている。

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・ジュフリーさんは性的関係を持った人物の名前をすべてメモしていたが、本人いわく焼いてしまった。

ジュフリーさんは2011年か2012年、エプスタイン元被告のもとにいた時期に関係を持った男性のリストを作り始めたが、焚火にくべて焼いてしまった、と証言録取で供述した。「私も夫も非常にスピリチュアルな人間なので、こういう思い出は燃やしたほうがいいと思ったんです」

・エプスタイン元被告は被害者たちに、自分好みの格好をするよう頼んだ。

弁護団との三者通話の中で、ジュフリーさんはエプスタイン元被告がよく「GucciやDolce & Gabbana、Chanelといった系」の服を着るようリクエストした、と語った。時にはロールプレイや女子高生の制服を着るよう頼まれたこともあった。「そういう時、私は幼い女の子の役で、ロールプレイをしながらセックスしました」

・エプスタイン元被告は被害者の年齢を自慢の種にしていた。

ジュフリーさんが弁護団に打ち明けた胃のむかつくようなエピソードのひとつに、エプスタイン元被告の誕生日にはるばるやってきた12歳のフランス人の女の子とセックスした話を、被告から聞かされたというものがある。「彼はしょっちゅう女の子の年齢を自慢していました。彼女たちをどこで見つけてきたか、彼女たちの過去がどれほどひどいもので、自分がどれだけいい思いをさせてやったか、と得意げに話していました」

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From Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

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