LOW IQ 01の青春時代「時代が変わりだした1987年」

ーイチさんといえば、これまでも渋谷のことをよく語っていただいてきました。

西武百貨店渋谷店の隣にLOFT1号店が開業してね。渋谷も変わったんだよ。なぜ変わったかと言うと、1986年に渋谷にライブハウス屋根裏がなくなって下北沢に移転になったのよね。そしたらちょっと渋谷が変わってきたというか。ファッションだとアメカジも流行ってきてね。1988年の作品だけど、陣内孝則さんとか浅野ゆう子さんが出演してる『君の瞳をタイホする!』っていうドラマがあって。多分撮影自体は1987年だと思うんだけど、その頃のLOFTとかPARCOの感じがフィーチャーされてたんだよね。なんて言うかなあ、ちょっとインテリっぽいし、バブルがすごいきてる時期でもあったんじゃないかな。

ーそうなると屋根裏があった頃の渋谷とバブルの入り口時期で、渋谷の色が変わっていく感じはありましたよね。

自分も17歳になる年だから、いろいろな感覚が入れ替わる時期だったんじゃないかな? 

ー色々な物の角度とか切り口でも変わり目になったかもしれない年なんですね。

そうだね。聴いてた音楽とかもずっとパンク一色だったんだけど、ここでスカとか聴くようになるわけよ。中学生の時もクラッシュとか聴いてたんだけど、どちらかというと『サンディニスタ』とか『ロンドン・コーリング』もこの頃に再確認するようになって。レゲエやスカみたいなのもちゃんと聴き始めたかな。中学生の頃からスペシャルズとかマッドネスとか知ってたけど、中学生の頃はああいうスカをニューウェーブだと思ってたんだよ。俺の中ではミクスチャーの入り口でもあるのかな。それで、この時期にまたクラッシュから入ってレゲエとかスカを聴き出して。あとこの時にスラッシュ・メタルも流行ったのよ、メタリカとかね。そういうのも聴くようになったかな。日本でスラッシュ・メタルブームが来ると、神楽坂エクスプロージョンや目黒鹿鳴館でXとかもやってた。これも1987年のイメージかな。



Rolling Stone Japan 編集部

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