ビートルズを輩出した「聖地」コロナ禍で閉店危機 キャヴァーン・クラブから届いた悲痛な声

キャヴァーン・クラブで演奏するビートルズ(Photo by Michael Ochs Archives)

1957年に開店し、若き日のビートルズが演奏した「聖地」キャヴァーン・クラブ。ローリング・ストーンズやデヴィッド・ボウイなども演奏し、年間80万人の観光客を集めてきた名所が、新型コロナの影響で閉店の危機を迎えている。

ブリティッシュ・インヴェイジョンより前、ビートルズが300回近くのショーを行ったリヴァプールの歴史的ヴェニュー、キャヴァーン・クラブがコロナウイルスの影響によって恒久的な閉鎖の危機にさらされている。さる8月14日、クラブのオーナーと地方自治体の職員が警鐘を鳴らした。

●【貴重写真】ビートルズが5人組だった頃の写真も、まだ無名だった活動初期の素顔

イギリスでは観客動員数の制限とソーシャル・ディスタンスのガイドラインを守れば、ヴェニューの営業再開が許可されている。しかし、リヴァプール市長のジョー・アンダーソンがLiverpool Echo紙に語ったところによると、政府による文化復興基金の入札が通らなければ、キャヴァーンは「永久に閉鎖される可能性がある」という。

「世界的に有名なキャヴァーンが、COVID-19によって永遠に閉ざされるかもしれません。私たちの宝である音楽産業がどれほどの危機に瀕しているのか、政府はもっと真剣に受け止めるべきでしょう。想像を絶する痛みと悲しみをもたらしたこのウイルスが、文化的なシーンにとっても脅威であるのは明らかです」とアンダーソン氏は同紙に語っている。

「キャヴァーンのような国宝を失ってしまうかもしれない。その見通しは、ビートルズのファンや音楽好き、同クラブによって生計を立てている関係者にとって最悪のシナリオです」

Translated by Rolling Stone Japan

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