LAメタルの代表的バンド、クワイエット・ライオットのドラマーが68歳で死去

68歳で亡くなったフランキー・バネリ(Photo by Paul Natkin/Getty Images)

1980年代に日本でも人気を集めたLAメタル。その代表的バンドの一つ、クワイエット・ライオットのドラマー、フランキー・バネリが68歳で死去した。

ヒット曲「Cum On Feel The Noize」「Metal Health」などでドラムを担当し、40年近くバンドを支えてきたバネリが、現地時間20日に亡くなった。彼は昨年4月にステージ4の膵臓癌と診断されていた。バンドのエージェントであるマーク・ハイマンから、ローリングストーン誌に連絡があった。

82年にクワイエット・ライオットに加入したバネリ。バンドが大ヒットを記録したアルバム『Metal Health』をリリースする1年前のことだった。シングル「Cum On Feel the Noize」と「Metal Health (Bang Your Head)」ではバネリのハードなドラミングがフィーチャーされ、タフなヘヴィーメタルのリフとグラム・ロックの感性がミックスされたこのグループは、ラジオやMTVで好評を博した。

【動画】クワイエット・ライオットのミュージックビデオ

『Metal Health』はビルボード200のトップに立った初のヘヴィーメタル・レコードとなり、ザ・ポリスの『シンクロニシティ』を抜きチャートを席巻し、600万枚以上のセールスを記録した。1984年にリリースされた『Condition Critical』も大ヒットとなり、ビルボード200で15位を記録。「Mama Weer All Crazee Now」で100万枚以上のセールスを記録した。

「彼は最後まで懸命に戦った 」とディー・スナイダーはTwitterでコメントしている。「彼の演奏とロックンロールの精神は永遠に生き続けるだろう」

「フランキー・バネリの死を聞いてとても悲しんでいる」。元ドリーム・シアターのドラマー、マイク・ポートノイはツイートした。「彼は癌に立ち向かい、信じられないほど勇敢な戦いをし、彼の強さと尊厳は本当に感動的だった」

バンドは現在に至るまでメンバーチェンジを繰り返してきたが、バネリはそのなかで唯一のオリジナルメンバーと言ってもいいだろう。2003年には「Metal Health」でギターを弾いていたカルロス・カヴァーゾとベーシストのルディ・サーゾが脱退し、2007年にはシンガーのケヴィン・ダブロウが死去した。それでもバナリは活動を続け、クワイエット・ライオットはベーシストのチャック・ライトと共に、レコーディングとツアーを続けた。最新スタジオアルバム『Hollywood Cowboys』は昨年11月にリリースされた。

1951年11月14日にニューヨークのクイーンズで生まれたバネリは、オジー・オズボーンのソロバンドのメンバーとして短期間在籍。彼はまた、W.A.S.P.と数枚のアルバムを録音し、元ディープ・パープルのシンガー兼ベーシスト、グレン・ヒューズやビリー・ソープなどとLPを制作している。ヴィニー・アピスと一緒に、ロニー・ジェームズ・ディオが企画し、「Hear ’n Aid」と名付けた「We Are the World」スタイルのチャリティー・シングル「Stars」でドラムを演奏した。

「フランキーと出会ったのは1981年で、パット・スロールと私がヒューズ/スロールのアルバムを作る準備をしていた時だった」とヒューズはInstagramに投稿している。「俺たちはドラマーを必要としていたんだ。そして俺たちはドラマー以上のものを手に入れたんだ。彼はいつもバーバンクのリハーサルスタジオに誰よりも早く到着し、ハリウッドのユナイテッド・ウエスタン・スタジオにも最初に到着した。私たちの関係は何年にもわたって発展していった。フランキーほど高潔で、忠実で、勇気があり、音楽にも友情にも献身的な人はいなかった。彼はいつも私のそばにいてくれた、そして決して揺らぐことはなかった」

【画像】ミュージシャンたちが愛した、歴史に残るギターの名器20選(写真)

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フランキー・バネリが参加したヒット曲のミュージックビデオ

Translated by Rolling Stone Japan

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