パノラマパナマタウン、新体制の一歩目を完成させた半年ぶりの熱狂

ショートMCでは「今の俺たちを見てもらえたら嬉しいなと思っております」と話すと、新曲「カモンフューチャー」を披露。元々、今年4月5日に日比谷野外大音楽堂で開催される予定だった主催イベント「パナフェス2020 TOKYO」に向けて用意されていた、「どんな未来でも俺らはやるぞ」という想いが込められた楽曲だ。ガレージロック調の曲で「食べたいな牛カルビ」と歌いたいことを自由に歌っているパノパナらしさも面白い。先の見えない時世の最中でも、「思いのまま尖っていけ」、「俺たちの未来だぜ」と、新たな幕開けへの強い意志を歌う姿は、画面の向こうの配信者を勇気付けるものであった。


岩渕想太

また、このブロックでは、『PPT Online Studio』で制作された楽曲も披露。「Dogs」では、身体が自然と動いてしまう16ビートのリズム隊の上に、自由に展開されていくギターリフ、ギタリスト冥利に尽きていると言わんばかりに楽しそうに弾く浪越の表情が印象的だった。「Rodeo」は、ギターとベースで暴れる馬のような疾走感のあるリフを図太く表現してパワーのある楽曲。サビの声を張った岩渕のボーカルの高音には、ポリープの影響が微塵も感じられず、伸び伸びと余裕を持って歌い上げている姿が感じ取られる。サングラスを掛けて前のめり、且つ無骨で硬派なサウンドを奏でるタノのベースが印象的だった。勢いのある流れの後に、ゆったりとしたビートの上でギターを置いた岩渕が会場を移動しながらラップを披露する自己紹介ソング「パノラマパナマタウンのテーマ」、アップテンポな「ロールプレイング」と緩急のある流れも楽しい。

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE