パノラマパナマタウン、新体制の一歩目を完成させた半年ぶりの熱狂

「この期間の中で昔の映像を遡ることがあったんですけど、変な道のりを歩んできたバンドだなと思っていて。全然まっすぐじゃないし。見通しの良い道じゃないけど、俺らが間違いなく歩いてきた道だと思っています。夢希(元ドラマー)見とうやが? 辞めたマネージャーも観とうやが? 色々なことがありましたけど、これが新たな一歩目だと思ってます。まだまだ続いていくし、まだまだ道の途中だと思ってます。オンラインだけど、これが一歩目ということで、これからもパノラマパナマタウンをよろしくお願いします」

そう所信表明すると、4月に日比谷野外大音楽堂公演で披露する予定だった新曲「On the Road」を演奏。強い眼差しで真っ直ぐに前を見て”心が震えるような景色を見に行こう”、“未来を見に行こう”と歌い上げ、大団円の中でライブは幕を下ろした。



ライブ開始直後は、久しぶりの感触を確認しながらメンバーが互いの演奏を慎重に意識しているようにも感じられたが、ライブが進むにつれて、無観客ライブにも関わらずファンの熱狂する歓声が聴こえてくる場面が何度もあった。目には見えない客を確実に見据え、それらも引っくるめて熱が上がっていく様子が画面越しに伝わってきたのだ。新型コロナウイルスの影響で社会の閉塞感は際限なく進んでいる。パノラマパナマタウンのライブの熱気は、そんな時世を突き破りうる希望の風を吹かせるものだった。

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