17歳のYOSHIが語る、ロックの本質はファンビジネスではない

YOSHIが発見した「新しい自分」とは?

─新しい自分の発見とは?

YOSHI:自分はみんなに「ポジティブだね」って言われることが多いし、そういうイメージが強いと思うんですね。「太陽みたいな人だね」とか言われることもあるし。でも、本当は全然そんなことなくて。本来の自分は太陽よりも月みたいな、すごく弱い人間なんですよ。ポジティブかネガティブかだったら150%ネガティブなんですね。

─意外に思う人のほうが多いでしょうね。

YOSHI:絶対にそうですよね(笑)。でも本当の自分はむしろネガティブすぎるんです。までは自分でも「俺は太陽みたいな存在だ。ポジティブでしかない」って思ってたんです。でも、歳を重ねて大人になってきていることもあって余裕が生まれたりして、自分の本質を見つめられるようになって分かりました。

あと、僕は70年代から90年代にかけてのカルチャーが好きで、その影響を強く受けてアーティスト人生を送ってるところがあるんですが昔は今の時代よりもっと努力してないと生き残っていけなかったと思うんです。社会の問題と向き合わなければなんとなくハッピーに生きられる今のような時代だと物事の本質は見つけずらいと思っていて、僕はネガティブな思考でいるときのほうが本質的なことと向き合える感覚があるんです。だから、自粛期間で家から出ることなく一人で考え込んだり、絵を描いたりしながら自分と向き合えた時間は自分にとって有意義な時間でもありました。あとは家から出ないようになって、自分が東京にいる意味みたいなことも考えました。

─というのは?

YOSHI:結局、自分がなんで東京にいるのかって考えたら、今の東京が好きな街ではないからだと改めて思ったんです。たとえば90年代の原宿ってファッションカルチャーにしてももっと刺激的な街だったように思うんですよ。ファッションと東京の不良が結びついていたり。

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