岩渕:続いて「Dogs」流しますね。「Dogs」は最初のデモから、サイケとかインダストリアルな感じが浪越のギターでどんどん増えていった感じだと思うんですけど。もともとあった気怠さが俺の思う「Dogs」感だったので、ボーカルはそこも意識したしそれが一番かっこいいと思って録ったんだけど。
エンドウ:歌詞がめちゃくちゃいいっすね。すごいまとまってるというか。
岩渕:歌詞は元々「俺はDog」以外書いてなかったんだけど、なかなか書けず今回はやばくて。色々なことがとっ散らかっちゃって、まとめにいった時に、すげえ犬みたい感じな自分を感じる時があって。じゃあなんで犬なんだろう? って掘り下げたら、賢いことから逃れられないこととか自分が「Dogs」って感じる瞬間がいっぱいあったんよ。詳しく話すと野暮やけど。それをまとめていこうと思って書いた詞ですね。
エンドウ:歌詞の表情が声色にすごい乗ってて、その上のギターもすごい良いですね。左で鳴ってるギターが岩渕ギター? これがめちゃくちゃかっこいい。それこそボーカルと同じ質感のギターサウンドっていう感じ。歌詞が分かるとこの曲はいいね。先週まで聴いてた時は、言いたいことのニュアンスだけ分かるって感じだった。ただ、せっかくここに来たので一言だけ言わせてもらうなら、この「Dogs」という楽曲もさっき言ったように優等生感が出てるなという感じ。なんでかと言うと、大枠としては気怠さというパッケージに収まってるんだよね。で、Bメロを「Together Song」みたいに16分の符割の捲し立てるように歌う感じだと、サビの「吠えろ」がすげえガン!と来るんじゃないかなと思った。そこで岩渕のボーカルの表現、アンニュイで気怠い感じで早口になったら、ボーカルの表現としてアイデンティティあるものになるんじゃないかなと。
岩渕:なるほど。
エンドウ:聴いててハッとさせられると思う。Bメロは何言ってるか分かんなくてもいいよ。言いたいことって俺はDogで吠えろでしょう? だったらBメロで遊んでいいんじゃないかな。ふざけた方がこの曲ってめちゃくちゃいいんじゃないかな。
岩渕:優等生っていうことで言うと、俺の中で捲し立てて歌う曲としっかり歌い上げる曲を分けてるところがあって。でもそうじゃなくて、もっと自由にBメロで捲し立ててみたりっていうのができたらいいかなって思った。
エンドウ:ギターももっと遊んでいいと思うんだよね。サビ終わりの音色が変わって半音ずつ下がるところ? あれはめちゃくちゃいい。後味すげえよかった。めちゃくちゃグッと来ましたよ。
浪越:あれは最後まで取っといた。
岩渕:いやあ、今日は話したね。
エンドウ:喋りすぎちゃってごめんね。これ10分程度にまとめるんでしょ? 思い出話だけにしといてよ(笑)。
岩渕:また今度ゆっくり飲みましょう。また対バンしたいよね。
エンドウ:そうだね。現状をステージ上からお互いに見せ合いたいなと思う。また対バンすることあると思うんで。
岩渕:ありがとうございました。
タノ:楽しかったな。
岩渕:楽しかった。なんかね、こんな曲作ろうって思ったしな。ライブで対バンした後の二次会でしんみり話すくらいの感じで話ができてよかったな。皆さんも長い間ありがとうございました。