デビュー40周年佐野元春 1980年代前半の楽曲を振り返る

Kickin’ Asphalt / Duane Eddy

田家:FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」佐野元春40周年Part1。今週は1980年代前半を辿ってみました。今月はいつもの後テーマ曲、竹内まりやさんの「静かな伝説(レジェンド)」はお休みにして、Duane Eddyの「Kickin’ Asphalt」が流れています。

佐野:いやあ、嬉しいね。トゥワンギー・ギターの名手だよね。僕のやってたラジオ番組「元春レイディオ・ショー」でも、Duane Eddyをかけてました。

田家:「元春レイディオ・ショー」は、FM COCOLOでも今年7月から9月までレギュラーで流れているんですが、そこでもこの曲が後テーマなんですか?

佐野: いや、Booker T. & the M.G.’sの「Time Is Tight」。番組の終わりにはいつもこの曲をかけていた。

田家:「元春レイディオ・ショー」ではご自身の曲をかけたり、40年間を振り返ったり、アルバムの話をされたりするんですか?

佐野:そうそう。DJの野村雅夫さんが色々と話を訊いてくれるはずです。

田家:そこでも野村さんがお訊きになるとは思うんですが、今回のベスト盤にはシングルカットされていない曲もあるわけですよね。今日話した時期の話で言うと、アルバム『SOMEDAY』の中から「Rock & Roll Night」が収録されているわけで。

佐野:そうだね。今までベスト盤が何枚か出てるんだけど、「Rock & Roll Night」はどれにも収録されていなかった。

田家:僕も今日この曲をご紹介できないかなと思ったんですけど、なにせ8分32秒あるので、折角のインタビューの貴重な時間がもったいないかなとも思って(笑)。"友達のひとりは遠くサンフランシスコで仕事をみつけた 友達のひとりは手紙もなく今 行方がわからなくて 友達のひとりは幸せなウェディング 一児の父親さ そして同じ幻を見つめていた"このフレーズは、当時も今も好きですね。

佐野:ありがとう。この曲を聴いてくれた人が、自分なりのストーリーを紡いでくれたら嬉しいです。

田家:その頃にこの曲を聴いた友達が今もコンサートに足を運んでこられているわけですもんね。そういうこの頃の友達について、今どんな風に思ってらっしゃいますか?

佐野:亡くなった人もいる。生き抜いた人もいる。僕は両者の思いをしっかり抱えて唄っていきたいと思っています。

田家:THE COYOTE BANDの歌にはそういう曲もあります。来週もよろしくお願いします。

佐野:よろしくお願いします。

MOTOHARU SANO GREATEST SONGS COLLECTION 1980-2004
https://www.110107.com/s/oto/page/sano_collection?ima=0205

THE ESSENTIAL TRACKS MOTOHARU SANO & THE COYOTE BAND 2005 - 2020
https://www.moto.co.jp/EssentialTracks2005-2020/



<INFORMATION>

田家秀樹
1946年、千葉県船橋市生まれ。中央大法学部政治学科卒。1969年、タウン誌のはしりとなった「新宿プレイマップ」創刊編集者を皮切りに、「セイ!ヤング」などの放送作家、若者雑誌編集長を経て音楽評論家、ノンフィクション作家、放送作家、音楽番組パーソリナリテイとして活躍中。
https://takehideki.jimdo.com
https://takehideki.exblog.jp

Rolling Stone Japan 編集部

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