レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの“あの曲”に仕掛けられたリズム展開 鳥居真道が考察



「Killing In The Name」はRATMが1992年にリリースしたアルバムに収録されています。日本においては2015年以降、「ナゲット割って父ちゃん」の曲として有名です。ご存知のない方もいるかもしれませんが、この曲は空耳アワーのジャンパー受賞作品なのです。

元の歌詞はといえば、警官による暴力を糾弾するものです。1991年3月に黒人男性がLA市警の警官4人から暴行を受けたロドニー・キング事件、および警官たちが裁判で無罪とさたことが引き金になって起きた1992年のLA暴動が背景にあります。歌詞に警察という単語は出てきませんが、「武力を行使する者の一部は十字架を燃やす奴らと一緒」という一節を見ればその内容は明らかであります。

RATMは今年、再結成ライブを行う予定だったそうですが、このコロナ禍で話は流れてしまった模様です。この再結成は大統領選に合わせたものだと言われています。RATMの再結成は二度目となる予定でした。一度目の再結成では来日もしており、私も幕張メッセにかけつけました。2008年のことです。

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