10-FEETが明かす、寂しさや悲しさを乗り越えたくなる「歌」の力

―さて、そんなツアーに持っていく今回のシングルの「シエラのように」を含む3曲は、7月の段階で、バンドで何曲かアレンジしていたとみなさんがおっしゃっていた中から選んだ3曲なんですか?

TAKUMA:はい、そうです。

―では、NAOKIさんとKOUICHIさんが言っていた「10-FEETがやってそうでやっていなかった曲」が表題曲の「シエラのように」なんですね?

KOUICHI:そうです。最初にデモを聴いた時にそう思って、アレンジしだいでどんなふうにでもできる、いろいろなパワーを持っている曲だなって感じました。

―この曲の、どんなところが10-FEETがやってそうでやっていなかったと感じたポイントだったんですか?

KOUICHI:TAKUMAからデモが上がってきたとき、すごく不思議な感覚になったんですよ。TAKUMAはこれまでもいろいろな曲を書いているけど、ぱっと聴いたとき、そういうのともちょっと違う印象を受けたんです。僕はそのイメージですね。

NAOKI:アレンジしていくにつれて、少しずつ曲の規模が大きくなっていったんですよね。すごくストレートに聴こえる曲ではあるんですけど、人によっていろいろ捉え方が違うのかなっていう感覚と言うか、そういうちょっと不思議な感じがあるんですよ。今までそういう感じの曲ってやってそうなんですけど、よくよく振り返ってみると、実はやってなかったのかなっていう印象がありました。僕ら的にもすごく新しい感覚がありました。


NAOKI

―曲を作ったTAKUMAさん自身、そういう感覚はあるんですか?

TAKUMA:うーん、今の世界というか、状況を憂いている部分もあるし、全部が全部、前にあった日常のようにうまく行っていない落ち込みとか、心の傷とかがどこかにある中で一心不乱に作っていましたから、うーん、何やろ? ありそうでない感じですね(笑)。 

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