矢沢永吉バラードベスト 39曲全ての曲に手を加え直した理由を語る

矢沢:矢沢永吉です。こうやっていただいた質問にコメントをくださいということで、いい企画ですね。久しぶりです。この度ベストアルバム『STANDARD~THE BALLAD BEST~』を10月21日に出すことになりました。やろうと決めてから、どの曲をどうしようかということまでトータルで7ヶ月くらいかかったのかな。そもそも今回ベストアルバム『STANDARD~THE BALLAD BEST~』をなぜ出そうと思ったのかというと、今から5、6年前に出したベストアルバム『ALL TIME BEST ALBUM』を二枚出して、一位を取れたのかな。このCDが売れない時代にこんな嬉しいことはないですね。やっぱり、従来の矢沢永吉のファン以外の人が買ってくれなかったら、聴いてくれてなかったらこんな数字にならないんじゃないかと思うと、作ってる本人からしたら最高ですよ。矢沢の名前は知ってるけどファンじゃないっていう人が口コミで聴いてくれてるのかなと思った。だったらバラードのベストみたいなものを将来出せたらいいよなっていうのはなんとなく思ってました。

ハッキリと出そうと決めたのは、去年の7月くらいですかね。そういった意味では、完成まで7、8ヶ月ほど経ったわけですね。話せば長くなるんだけど、音楽の世界、ショウ・ビジネス、ミュージック・ビジネスの世界、キャロルから含めたら48年くらいになりますかね。長いんですよ。キャロルの時代からとにかくライブ漬けの日々でアルバムも作る。イケイケで「ファンキー・モンキー・ベイビー」みたいなナンバーから、解散してから『I LOVE YOU,OK』など色々な曲を書いていきまして。でも、我々ロックのルーツはどこだって言われたら、やっぱり海の向こうのアメリカやイギリスだったり。だったらロックの本拠地に行ってやろうぜ! って思った。海外でレコーディングするミュージシャンたちの走りであるかもしれません。色々な人とやりましたよ。やっていくうちにだんだんアレンジの重要性、同じメロディでもアレンジでこんなに音楽感が変わってくるのかっていうことに、僕はショックと発見とびっくりがありましたね。

Rolling Stone Japan 編集部

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