犬の手綱つけずに注意され逆ギレした女性、虚偽の通報で「暴行された」と主張していた

動画が拡散されたことでエイミー・クーパー被告は翌日、勤務先の投資会社から「人種差別」を理由に解雇された。(Photo by Christian Cooper/AP)

米ニューヨークのセントラルパークで5月、バードウォッチング中の黒人男性のクリス・クーパーさんから飼い犬をリードにつなぐよう言われた白人女性のエイミー・クーパー被告が警察に「脅されている」と虚偽の通報。動画が拡散されたことで女性は翌日、勤務先の投資会社から「人種差別」を理由に解雇されたが、実は被告はこのとき二度通報していたことが明らかになった。

動画には「写真を撮って警察に通報するわよ。アフリカ系アメリカ人に脅されていると言ってやるから」と言うエイミーの姿が収められていた。

【動画】首輪をつかんで飼い犬を引きずりながら警察に通話するエイミー被告

エイミー被告はその後謝罪の声明を発表し、「私は人種差別主義者ではありません。あの男性をあんなふうに傷つけるつもりはありませんでした」とCNNで発言した。7月、彼女は第3級虚偽申告罪で起訴された。

マンハッタン地区検察局のサイラス・ヴァンス・Jr検事によると、クーパー被告はこれまで報じられていなかった二度目の通報で、クーパーさんに暴行されたと主張した。「通報を受けた警察官が駆け付けると、被告は男性が暴行しようとしたり、接触しようとしたわけではなかったことを認めました」と、検察局は声明の中で述べた。

彼女はニューヨーク市刑事裁判所で、第三級虚偽申告罪で起訴され、最大で懲役1年が求刑された。エイミー被告はいまだ罪状認否を行っておらず、収監を免れるべく検察側と交渉中だ。

「当検察局は安全、正義、反人種差別を理念に掲げ、人種差別的な虚偽の通報を行った者には責任を追及してまいります」と、検察局は声明の中で述べた。「今回の告発によれば、これまで報じられていなかった二度目の通報の中で、エイミー・クーパー被告は黒人男性に暴行を受けていると虚偽の通報をし、人種差別に基づく犯罪行為に及びました。幸い、エイミー被告のデマに対する警察の対応で、ケガ人や死者は出ませんでした」

from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

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