スペンサー・デイヴィスが81歳で死去 60年代英国ロックの重要人物

スペンサー・デイヴィス、1967年にロンドンで撮影。(Photo by Koh Hasebe/Shinko Music/Getty Images)

「キープ・オン・ランニング」「愛しておくれ」などのヒット曲で知られるスペンサー・デイヴィス・グループの創設者、スペンサー・デイヴィスが10月19日、肺炎の治療を受けている最中に亡くなった。享年81。彼の代理人がBBCに認めている。

故人と30年以上の付き合いだった代理人のボブ・バークは、スペンサーについて「非常に倫理的で、才能に満ち溢れており、素晴らしい心を持ち、大変に知的で、寛大な人だった。彼には長年のパートナーであるジューンと3人の成人した子供たちがいた。寂しくなるだろう」と振り返っている。

スペンサー(Vo,Gt)を中心に、後年にトラフィックを結成するスティーヴ・ウィンウッド(Vo, Or)、マフ・ウィンウッド(Ba)、ピート・ヨーク(Dr)によって結成されたスペンサー・デイヴィス・グループは、60年代半ばに「キープ・オン・ランニング」「愛しておくれ」「アイム・ア・マン」といったヒット曲を連発。ザ・フーやローリング・ストーンズとツアーを行い、ブリティッシュ・インヴェイジョンを象徴するバンドとして活躍した。

1967年にスティーヴとマフのウィンウッド兄弟が脱退すると、バンドは勢いを失い1969年に解散。スペンサーはその後も活動を続け、70年代にバンドを再結成させるとともに、ソロ活動も精力的に行ってきた。2008年にはソロアルバム『So Far』をリリースしている。

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