2011年に制作プロジェクトを発表していた、B.B.キングの伝記映画『The Thrill Is On』のプロジェクトが再始動した。主演のB.B.キングを演じるのは『The Wire』や『Treme』への出演で知られるウェンデル・ピアース。彼はTwitterで「これが公式のアナウンスになります。恐れ多くも私がB.B.キングを演じる作品の準備が始まりました。とても恐れ多いです。B.B.キングが亡くなる前に彼と約束をしました。彼と彼の才能を讃えます。彼はアメリカのアイコンです」と、コメントした。
2011年に初めて本映画の計画が告知されたとき、タイトルは「B.B. King and I」の予定だった。しかし2012年、B.B.キングは、作品とウェブサイトが自身のトレードマークと肖像権を侵害しているとして、映画制作サイドにプロジェクトの中止要請を送ったとされている。キングサイズ・フィルム・プロダクションは逆に、キングの要請が計画の遅延と、さらなる資金調達に悪影響を与えたとしてB.B.キングに対し訴訟を起こし、プロジェクトは中断された。この訴訟は数ヶ月後に退けられたが、作品の計画はうやむやになり、その後の2015年にキングは89歳で死去した。
本作のテーマは、キングと彼の友人マイケル・ゼンティスの関係を中心に描かれる。マイケル・ゼンティスは元ミュージシャンで起業家に転身し、クラブのオーナーを務めている。彼の協力もあり、ブルース・レジェンドのB.B.キングは、アメリカのハリウッドにあるエンターテイメント界で活躍した人物の名前が彫られた歩道「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム」に名を刻むことができた。当初からウェンデル・ピアースがB.B.キング役を演じることは決まっていたが、ゼンティス役はパトリック・フューギット、その後マイケル・シュローダーが演じることになっていた。
From:
B.B. King Biopic, Long Dormant, Moves Ahead With ‘Treme’ Star Wendell Pierce