WANDSが語る、現在と過去を繋ぐ第5期初のアルバム

ー気になっていたんですけど、上原さんのリズム感はどこで培ったんですか。

上原:初めてバンドを組んだ時は、自分がボーカリストになる気はさらさらなくて。僕はギターを弾いていたんです。ギターを弾きつつ曲を作って音楽の道へ進もう、と思っていました。


上原大史

ーギタリストとして世に出ようと思ってた。

上原:そうです。その後にひょんなきっかけでボーカルになったから、リズム感でいうとギターの影響が大きいのかなと思います。ギターをやっていた人がボーカルになると、音感が良かったりしますもんね。

ー歌唱力の疑問が1つ晴れたところで、歌詞についてもお訊きしたいんですけど。上原さんの書く詞って「賞味期限切れ I love you」みたいに人間の欲深い部分を描く曲もあれば、「Burning Free」のような刹那的な歌詞もあって。改めて上原大史の歌の核は何があるんでしょう。

上原:元々、僕は歌詞を書くのって好きじゃないんですよ。

ーえー!?

上原:そうなんですよ。子供の頃から、音楽を聴くときに歌詞は全然気にしてなかったし、興味もなかったです。だって、高校時代はヘビメタばっかり聴いてましたからね。

ーアハハハハ、そうでしたね。

上原:ヘビメタの歌詞なんてヒドいじゃないですか(笑)。悪魔がどうとか、剣がどうのこうのとか、ドラゴンも出てくる。それを聴いて「カッケー!」と言っていた人間なので、そもそも何を歌っているのかは興味なくて。だから作詞をするようになって、色々と勉強していった感じです。というわけで、核に関しては何もないかも知れないですね。

ー例えば、怒りを覚えたときに歌詞を書きたくなるとか、人間のずるい部分を描きたくなるとか、どんなことが作詞に向かわせますか?

上原:んー……。色々です。僕はコレっていうのがないタイプなので、もしかしたら誰かの歌詞に影響を受けているところもあるだろうし。あえて言うなら、自分の実体験からくるものが多いかもしれないですね。リアルな実体験じゃなくても、経験の中の感情から話を広げていくというか。

ー1つの事柄に対して、想像で膨らませていく。

上原:「真っ赤なLip」もああいう経験をしたわけじゃないですけど、1つのキーワードから想像して作詞しました。漫画だったりドラマだったりを見て、インスピレーションが広がって、自分の経験値になるじゃないですか。そういうところから、僕の歌詞はできている感じがしますね。

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