「私はディズニーに怒ってる!」セイレム・イリースが明かすTikTok発ヒット曲の裏側

「Mad at Disney」誕生までの物語

ー「Mad at Disney」が誕生したきっかけというのは?

セイレム:ボーイフレンドのベンディック・ムラーと、彼の友人ジェイソン・ハースと、そして私の3人で共作したの。ある日、ジェイソンの家を訪れていたとき「今日はどんな日だったの?」と尋ねたら、彼はディズニーのある実写版映画を観てきたそうで、ちょっと不服そうにこう言ったの。「すごくディズニーに怒ってるんだ」ってね。その言葉をヒントに、みんなで曲を作ろうってことになったの。



ー曲作りのプロセスは普段はどういう流れですか?

セイレム:作詞・作曲をするときは、まずはコンセプトやタイトルから考えるの。歌詞を考えるのも大好きよ。書き始める前に、どんな曲にしたいか大体の構想を頭の中で練っておく。しっかり構想ができれば、あとは歌詞が勝手に生まれてくる感じなの。友人や他のアーティストたちとコラボするのも得策だわ。曲作りは、毎日欠かさず続けるようにしている。自粛期間中は寝室で曲を作ったり、クローゼットでレコーディングしていたわ。自分の声はやはり自分で録りたいの。けっこう拘りが強い方なのよね。だから自分でやる方が上手くいくようなの。

ー影響を受けてきたアーティストは?

セイレム:そうね、まずはロードが大好き。最高だわ。それからAlexander 23。彼の音楽をまだ聴いたことなかったら、いますぐチェックしたほうがいいわ。あとさっきも言ったザ・ビートルズやデヴィッド・ボウイは幼い頃から聴いていたから大好き。ロックバンドならザ・キラーズね。彼らの「Mr. Brightside」は私がこれまでに聴いた中でもっとも好きな曲。カバーもしたいと考えている。そのうち聴いてもらえると思うわ。あとノラ・ジョーンズも好きだし、サーシャ・スローンにアレック・ベンジャミン……挙げていくとキリないわ。

ーどのような人たちにこの曲を聴いて、メッセージを受け取ってもらいたいですか?

セイレム:特に若い女の子たちね。この曲を聴いて自身の中のパワーを感じてほしいの。たとえ自分が完璧なプリンセス像に当てはまらなかったとしても、全然大丈夫、プリンセスになれるってこと。それを知ってほしいの。それに王子様に助け出してもらう必要なんてないってことも。自分らしさを失わなければ、それで誰もが100点満点だと思うの。

ーディズニーファンからは「夢を壊さないで!」という声も聞こえてきそうですが。

セイレム:私も幼い頃からディズニーの大ファンよ。いろんなディズニー作品を観て育ってきたもの。だからこそ振り返ってみたとき、映画の中で教えられてきたことって、少し現実的ではなかったと思うの。実際には、愛にはもっといろんな形があるわ。それをもっと早くから知っていればと思うわけ。だからディズニーにはちょっぴり怒っているの(笑)。でもこの曲のおかげで、こうしてみんなと繋がれるのだからディズニーには感謝よね(笑)。

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