尾崎裕哉、10年間の集大成的アルバムを語る 父・尾崎豊の存在と「変わり者」の美学

尾崎裕哉



ソロアーティストの強みにもなるコラボレーション


―今回は布袋さんだけではなく、楽曲制作のおいていろんな方とのコラボレーションもありますね。裕哉さん自身も音楽的な引き出しも広がったんじゃないかと。

尾崎:そうですね。アレンジで参加してくれいるTomi Yoさんも、SUNNY BOYも売れっ子ですが、一緒にやってみてその理由がよくわかりましたね。サウンドの新しいベクトルと、いま来ているもののバランスが上手いんですよね。その二つのフュージョンは自分ではできないなと思っていて。僕は自分の中から出てきた音を出すしかないみたいなこところがあるんですよね。0から1を作るっていうプロセスは特に。なので、それを上手く解釈してくれて、よりポップにしてくれるし、よりみんなが聴きやすいサウンドにしてくれるっていう意味ではすごく信頼しています。

―Tomi Yoさんとは裕哉さんが14歳ぐらいから一緒にやってるんですよね?

尾崎:そうですね。クラウチング・ボーイズという名義で尾崎豊のトリビュートアルバム『"BLUE" A TRIBUTE TO YUTAKA OZAKI』(04年)に参加した時に初めて会ったんです。あの時はしっかり曲を一緒にやるっていうより、彼の作ったトラックの上で朗読するぐらいだったので、音楽的には一緒にやってるわけじゃないんです。けれど、長い間知り合いで、僕が日本に帰って来る度に、カリントファクトリーに須藤(晃)さん(尾崎豊のプロデュサー。Tomi Yoの父)に会いに行くと、Tomi Yoさんがだいたいいるので最近何やってるの?みたいな話をしてたんです。で、今回のアルバムに収録されている「Road」を録ってアレンジしてもらったのがもう2年くらい前で。その時に初めてちゃんと音楽を一緒にやったんですけど、その時にTomi Yoさんのサウンドもそうだし、キャラも立っていて面白いなって。それで、今回のアルバム収録曲の半分くらいをTomi Yoにアレンジしてもらったんですけど、いろんな玉を投げて、どういうふうに返ってくるかを楽しみにしてました。

―M6の「想像の向こう」はKREVAさんが作詞・曲、更にアレンジまで担当。でもクレジットを見ないと裕哉さんの作詞だと思うほどの裕哉ワールドな曲ですよね。

尾崎:たぶん意識して書いてくれたところがあると思いますね。実はブリーフィングみたいなのを一回やって、その時別に大した話はしなくて。単純にどんな音楽好きなの?みたいな話しかしてなかったんですよ。その次の日にもっと曲について話そうかみたいな感じになった時にはもうこの曲が出来上がってて。あ、これで行きましょう!ってなりました。さすがKREVAさんだなぁと。



―このアルバム制作でいろんな人から刺激ももらった感じですね。

尾崎:そうですね。みんなそれぞれ違うから、この人に投げればこういう感じで返ってくる、みたいのを楽しんでました。あと制作面の話でもっと言うと、ミックスエンジニアも曲毎にバラバラなんです。アレンジャーも複数人使っていて、いろんな人と仕事をしたんですよね。その中でみんなの個性が分かって、音楽業界のこともちょっと分かったのも次への大きな収穫でした。

―ソロアーティストなのだからいろんな人と組んでいろいろ試してみるのはいいことですよね。

尾崎:そう思います。今の時代って、ヒット狙いの曲も大事だと思うんですけど、割と面で押すのが正しいかなと思っていて。それはAKBとかアイドル見てて思うんですけど、いろんなキャラクターがいて、いろんな楽曲があって、どれかは当たるだろうみたいな感じです。そういう意味で、いろんな曲作っていろんな表現をしていく中で、10代に刺さるものもあれば40代に刺さるものもあれば、みたいな感じで曲を書けたら良いなってザックリ思ってますね。そういう意味でいろんなコラボレーションをして、今回は割と洋楽っぽいテイストがあったけど、もうちょっとJ-POPっぽいものを作ってみたりとか、歌謡っぽいものを作ってみたりしてみたいですね。それを俺の軸がブレない範囲でできると良いなと思っています

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