ジミー・ペイジが大いに語る、レッド・ツェッペリンの歩みとギタリスト人生

イエスのメンバーと結成したXYZについて

ーレッド・ツェッペリン後はイエスのメンバーと、「eX-Yes and Zep」から名付けられたXYZ名義でレコーディングしています。XYZの作品はリリースされませんでしたが、どのようなサウンドだったのでしょうか?

ペイジ:イエスを知っているなら、彼らのテクニックがどんなに素晴らしいかわかるだろう。卓越したベースプレイヤーのクリス・スクワイアとドラマーのアラン・ホワイトが、一緒にやらないかと声を掛けてくれたんだ。断る理由はないだろう? ジョン・ボーナムを亡くしてから初めてのレコーディングだった。「難しいことに挑戦するなら、これが良い機会だ」と思った。彼らは素晴らしいミュージシャンだからね。(イエスの)スティーヴ・ハウのギタープレイは聴いたことがあるが、「どうなるか楽しみだ」という感じだった。

彼らが用意した何曲かのギターパートを弾いたが、とても良い経験だった。クリスが歌った。「集中しなければ」と思った。リズムが普通とは違ったからね。真剣に取り組んだよ。しかし素晴らしく見事だった。そして「これ、気に入ったからもらうよ」と言って一部使ったのが「フォーチュン・ハンター」となって、ザ・ファームのアルバムに収録されている。

その後トラブルになった。「いいさ、彼らが取り組んだことに間違いはない。たぶんイエス時代の作品だろうが、ただの即興ではない」と僕は思っていた。

「フォーチュン・ハンター」はいい曲だ。イエスの曲は詳しくないが、実際に僕らがプレイしたいくつかの部分はイエスの作品から来ている。「そうさ、後に『フォーチュン・ハンター』となった曲がある。しかしクリスと一緒にやったものとは完全に発想の違う作品だ。クリスと僕のギター・インストゥルメンタルと言う方が近い」と言える。



ーXYZの作品は世に出るのでしょうか?

ペイジ:残念ながらクリスは亡くなっている。僕としてはひとつのプロジェクトとしてリリースするために、クリスやアランと話し合いたかった。もはやただの願望となってしまったから、これ以上話すことはない。完成した作品を聴く機会もなく、何ができて何ができなかったのかも知らない。ミックスダウンした作品ももらっていない。どこにあるかすらわからない。

Translated by Smokva Tokyo

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