裏拍と表拍が織りなす奇っ怪なリズム、ルーファス代表曲を鳥居真道が徹底考察

「セーターを前後ろに着て 『Rugs To Rufus』を抱くの図」 by 鳥居真道

ファンクやソウルのリズムを取り入れたビートに、等身大で耳に引っかかる歌詞を載せて歌う4人組ロックバンド、トリプルファイヤーの音楽ブレインであるギタリスト・鳥居真道による連載「モヤモヤリズム考 − パンツの中の蟻を探して」。前回のトラップ音楽の楽曲のビートの考察につづき、第18回はルーファス「Tell Me Something Good」での不思議な裏拍と表拍の捉え方を考察する。

寒くなったと思えば、急に春のような気温になったり、また寒くなったり、何を着たら良いのか全然わかりません。とは言え、セーターを着る機会は確実に増えています。私はワンシーズンに一度、必ずセーターを前後ろ反対にして着てしまいます。外出先で違和感を覚え、首元をひっくり返してみると案の定タグが見える。そんなときは、さりげなくトイレに入って前後ろを正しくし、涼しい顔で戻るというのがお決まりのパターンです。良い歳をして恥ずかしいですね。

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最近、ある音楽を聴いていて似た経験をしました。おいおい。音楽を前後ろ反対にして聴くことなんてあるのか。勘の鋭い方はお気づきでしょう。そう、裏拍と表拍を逆さに解釈して聴いていたのです。

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