RADWIMPS15周年記念ライブ完遂「この世界にはまだない新しいメッセージを残していく」

RADWIMPS「15th Anniversary Special Concert」(Photo by Takeshi Yao)



新しい音楽をもって新しい物語を生み出し、この世界とやりあっていく

まず尊い個があり、個と個はいかにして互いに理解し、ときに親密に重なり合いながら、この世界と対峙できるのか。本編ラストブロックに放たれた「トレモロ」、「有心論」、「ます。」、そして、野田が今回のライブを実現させるために動いてくれた全スタッフへの感謝とそれをオーディエンスと分かち合えた喜びを表明したのちに奏でられた「バグッバイ」には、RADWIMPSがその音楽表現において最初から向き合ってきた命題をあらためて掲げるような趣があった。

前日はAimerをゲストに迎えたアンコールの1曲目。この日はハナレグミこと永積崇が登場した。披露されたのは、2015年8月にリリースされたハナレグミのアルバム『What are you looking for』に野田が楽曲提供した「おあいこ」だ。切実でセンチメンタルなムードの中で、凛としたタッチでピアノを弾きながら歌う野田と永積の声が、兄弟のように一つの歌を形作っていたのがとても印象的だった。野田は言った。「15年前の今日まさにデビューしたんですけど、15年後の今日、彼とここで歌えたことは本当に幸せなことです」と。次の刹那、彼は小躍りしながら「楽しくてしょうがないからもうちょうとやりますか、今日は!」と叫び、初期からライブの定番曲であり続けている「いいんですか?」へ。


Photo by Takeshi Yao

さらに、「スパークル」前のMCで野田はこう言った。

「僕らはそのときどきの時代、人間に、空気に反応しながらこれからも音楽を作っていくと思います。たまには耳に痛いことを言うかもしれないし、でも優しい心を持って、この世界にはまだない新しいメッセージを残していきます」

そして、ダイナミックに響かせたオーラスの「DADA」の前には、彼はこうも咆哮した。RADWIMPSはこの世界に絶望しない。いや、たとえ絶望したとしても、そこからまた新しい音楽をもって新しい物語を生み出し、この世界とやりあっていく。彼らはそうやって生きているバンドであるからこそ──。

「次会うときまで必ず生きて、生き抜いて、どんなにしんどいことがあっても必ず再会して、デッカい声で叫び合いましょう。そして、僕たちがこの日までがんばってこれたんだということを確認し合って、称え合って、喜びを噛み締め合いましょう。その日まで必ず、生きて、生きて、生き抜いてください」


Photo by Takeshi Yao

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