初代ダース・ベイダー役デヴィッド・プラウズが逝去 

約198センチの長身を生かし、ダース・ベイダー卿を演じたデヴィッド・プラウズ(Thierry Zoccolan/AFP)


ジュリアン役を演じるにあたり、プラウズは重いものを持ち上げ、マルコム・マクダウェル扮する主人公アレックスを抱えて階段を降りなければならなかった。その結果、プラウズはジョージ・ルーカス監督のレーダーに引っかかる。ルーカス監督は当時、映画『スター・ウォーズ』のロンドンでの撮影に向けて準備をしていた。

キャスティング中、ルーカス監督はプラウズにチューバッカかダース・ベイダー、どちらか好きな役を選んでいいと言った。プラウズは、悪役を選んだ。スクリーンの中ではプラウズがダース・ベイダーを演じているものの、ジェームズ・アール・ジョーンズがシス卿の吹き替えを担当していることは明白だ。だが、これは製作段階から企画されていたことではなかった。

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「私は、映画の終わりまで自分の声で(ダース・ベイダーを)演じた。ルーカスには『声はどうするんだ?』と言い続けていた。だって、(マスクをかぶっているせいで)どう考えても再生には不向きだったから。するとルーカスはこう言った。『大丈夫さ。録音スタジオに行って、そこで君の会話を全部きちんと再録音するから』」とプラウズは2016年のFilm Fadのインタビューで語った。

プラウズの話によれば、製作が終わり、ルーカス監督がアメリカに帰国したとき——映画の大部分はロンドンのスタジオで撮影された——監督は、プラウズの会話の部分を再録音するのを忘れていたことに気づいた。プラウズをハリウッドまで来させると、予算ギリギリの映画のコストが高くなるため、監督は声優にジョーンズを起用したのだ。「(ジョーンズは)素晴らしい仕事をしたと思う。でも、チャンスさえ与えられていれば、私だって同じくらいいい仕事ができたはずだ」とプラウズは言った。

(『スター・ウォーズ』の音声解説の中でルーカス監督は、ダース・ベイダーの声優の第一候補にオーソン・ウェルズを挙げていたことを明かした。さらに、故キャリー・フィッシャーは、1980年の本誌のインタビューで次のように語っている。「ダース・ベイダーが登場するシーンのほとんどは、笑ってしまうほど可笑しかった。だって、体型はコーンウォールだかデヴォン出身のムキムキ俳優のデヴィッド・プラウズだったから。それに、プラウズにはデヴォンの農夫みたいな訛りがあった。彼のことをよく“ダース・ファーマー”って呼んでいたの!」)

Translated by Shoko Natori

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