コロナ感染のジュリアーニ氏が回復、「セレブ対応」の治療アピールで無責任発言

2016年10月13日、サウスフロリダフェア・エクスポセンターで行われた選挙集会で、共和党選出の候補者だったドナルド・トランプ氏の前座として演説するルディ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長(Photo by hoo-me.com/MediaPunch/MediaPunch/IPx)

トランプ米大統領の顧問弁護士、ルディ・ジュリアーニ氏が6日に新型コロナウイルスに感染し、ジョージタウン大学メディカルセンターに入院。その4日後には退院した。

76歳のジュリアーニ氏は、11日にラジオ番組に出演。ジュリアーニ氏の話によると、検査で陽性と判定された後、医師団からしばらく入院するよう力説されたという。医療専門家は有名人の健康状態にとくに気を配っているから、というのが理由だ。「セレブリティともなると、向こうも心配するんですよ。こちらの身に何か起こると、より注意深く診察して、徹底的に治してくれるんです」

アメリカ人がコロナウイルスで続々と入院し、大勢が亡くなっている一方で、ジュリアーニ氏は医者の治療に対する自らの「知名度」の影響力をひけらかしている。入院中は、数カ月前にトランプ大統領が新型コロナウイルス感染症の治療で服用したのと「同じ薬をいくつか」服用したという。

ジュリアーニ氏自慢の薬は一般的なアメリカ庶民には入手困難なようだが、ニューヨーク・タイムズ紙のコラムニスト、ミシェル・ゴールドバーグ氏も書いているように、トランプ軍団の誰かが必要になると湯水のように沸いてくる。ジュリアーニ氏は退院後、トランプ大統領と「まったく同じ」治療を受けた、と発言した。

「昨日も抗体カクテルを飲んだら、たちまち100%元気になりました」とジュリアーニ氏。「効果てきめん、びっくりですよ」

ジュリアーニ氏がことあるごとに公式な連邦衛生対策を無視していることが、彼の無神経な発言の印象をさらに悪くしている。ここ数週間、全米各地を回った際も、マスクを着用せず、大統領選挙の結果を覆そうと集会を開いていた。

だが悪びれた様子は微塵もない。「地下室で一生隠れて暮らすぐらいなら、いっそ危険を冒した方がましです」とジュリアーニ氏はインタビューで語った。

【動画】FOXニュースの美人女性記者、ジュリアーニ氏の会見を「嘘っぱち」とバッサリ

from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

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