マイリー・サイラス激白「生死を分ける27歳」で気づいた本当の自分

マイリーのドラッグ体験

ー「やらかした」というのは、酒を飲み始めたという意味ですか?

そう、酒。ドラッグはもう何年もやってない。マジで、もう2度と未来を占おうとなんてしないし、あっさり騙されたりしない。クソみたいな目に遭うのはもう懲り懲りだから。今あなたとこうして話していても、ドラッグに溺れた自分の姿を想像するとゾッとする。マッシュルームくらいならやるかもしれない。アヤワスカをやった時は信じられないくらい気持ちよかったけど、もう2度とやらないと思う。

ー強烈らしいですね。

マジでヤバいよ。やったことある?

ーありません。

わたしがこれまでにやった中で、アヤワスカは間違いなく最高のドラッグのひとつ。あれをやった時、そこにいた全員に向かってこう言ったの。「あんたら一体どうしちゃったの? 全員生まれ変わった?」って。みんな呆れた様子でこう言ってたわ。「完全にイっちゃってるな。お前みたいなぶっ飛んだやつは、生半可なトリップじゃ満足できないんだな」って。その場にいたシャーマン曰く、ああいうトリップを経験するにはアヤワスカを3〜4回、場合によっては30回くらいやらないといけないらしいの。

それからすぐ蛇が見えた。そいつはわたしを捕まえて、ママ・アヤのところに連れて行くの。トリップの間中、ずーっとそいつが側にいて、マジで狂ってた。最高の気分だったけどね。

ー「エンジェルズ・ライク・ユー」の「わたしは世間のイメージの産物」というフレーズが印象的でした。人生の半分をセレブリティとして生きてきたあなたに対するイメージは、それこそ千差万別に違いありません。現在の自分はどんな風に見られていると思いますか?

以前とは大きく変わった。「ミッドナイト・スカイ」の影響が大きかったと思う。これまではリスペクトされていても、わたしにはクレイジーっていうイメージが常につきまとってた。イカれてて冷酷で、ひとときもじっとしていられない女っていうね。「エンジェルズ・ライク・ユー」はそういうことを歌った曲なの。わたしはステレオタイプで、世間が作り上げる偶像なんだってこと。あの曲を書いてた時は罪悪感を覚えたり、自分のことを恥じたりもしたけど、今ではあれは懺悔の曲だって思ってる。「わたしが全てを台無しにするのも、あなたが求めるものになれないのも、決してあなたのせいじゃない」っていうフレーズは自己中心的な意味に取られてしまうかもしれないけど、それはわたしが誰にも縛られないってことと、サバイバリストしての本能の表れなの。

ーあなたを無責任だと糾弾する声については不思議に思っていました。17歳の頃に付き合い始めた相手と結婚する人なんて、あまりいないですからね。

その通りね。過去2年で状況は大きく改善したと思う、特に女性と体のイメージについては。ビッチなキャラクターをディスることも、最近じゃ許されないのかもね。どうなんだろう? わたし自身、ここしばらくはメディアから叩かれてない。「わたしが16歳だった頃には胸ばっか撮ってたくせに、今じゃわたしは悪者ってわけ?」なんて思ってた時もあったけど、最近はそれが間違いだって皆気づき始めたんだと思う。誰が敵で誰が被害者なのか、みんな悟り始めたのよ。

Translated by Masaaki Yoshida

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