豊原功補が語る、新しいことへの挑戦と大きな可能性

これまで表舞台で脚光を浴び続けていた2人。そのような仕事は自らのプライドを傷つけることにならなかったのだろうか。新しいことへ飛び込むのにも相当な勇気が必要なはずだ。

「楽しいです。『やるしかない』となったら、あまり余計なこと考えていられない。1本ネジが飛んじゃってるぐらいじゃないと(笑)。人にはよく、『どうして君はいつもキツい道ばかりを選ぶんだ?』なんて言われますが、そういう性分だろうから仕方ない。当然、モノを作る上で小泉さんあるいは製作スタッフ内で意見の違いが生じることもあります。でも、たとえ同じ頃にキャリアをスタートさせているとしても、そこから先の活動や表現方法のプロセスは全く違いますからね。そのそれぞれの違う経験を持ち寄って、最終的に求めるイメージみたいなもの、『こっちの方が面白いだろう』というところが近くにあればいい。そうやって、お互い一緒に積み上げていくことがやはり醍醐味なんだろうと思う」

そう言って、笑いながらショートホープの煙を燻らせる。彼が今日着ているのは、NUMBER GIRLのTシャツ。ヴォーカル&ギターの向井秀徳とは「飲み仲間」だという。自身も1999年にバンドを結成し、同年Kozmic Blue名義でのアルバム『サンフランシスカンの憂鬱』をリリースした経験を持つ。そんな彼にとって音楽は「救い」の一つだという。


Photo = Mitsuru Nishimura

「俳優業で気分が沈んだ時は、常に音楽に助けられてきましたね。実は一昨年の暮れにも一度ライブをやっているんですよ。好きな音楽は、King Gnuなんて言って、結局は最初に好きになったジャニス(・ジョプリン)やジミヘンがウイスキー3杯で恋しくなる(笑)。酒は特に銘柄をこだわることもないけど、世界中どこでも買えるジャックダニエルを飲むことが多いかな。たまに大人を気取って白州や山崎とか(笑)。家で飲むことが多いのですが、恐ろしいのは酩酊状態での楽器屋サイト巡り。酔って楽器のサイトとか見ると、ついポチッとしたくなるから本当にヤバい!(笑)。いや、本数はそんなに持っていないですよ。今はアコギとエレキが全部で5、6本かな。家にいる時はそれを爪弾く時間が楽しみの一つです」

Photo = Mitsuru Nishimura

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