スパイナル・タップ「Christmas With the Devil」
巨大なサンタのスカル、悪魔のしっぽ付きレザーパンツをはいたハリーシェアラー、三重奏ソロ。これぞまさにスパイナル・タップのクリスマスだ。何より笑えるのが、彼らがいかにも大真面目にやっているように見える点だ。
マノウォー「きよしこの夜」
マノウォーは戦をこよなく愛する。中世の戦いを歌った曲は数知れず、どれも最初は静かに始まるが、最後には顔面も溶けだす壮絶なクライマックスを迎える。彼らはこの「きよしこの夜」で(歌詞はドイツ語!)剣をしばし脇に置いているものの、いつもの通りクレッシェンドで終わる――王にふさわしいフィナーレだ。
ハルフォード「我らはきたりぬ」
ジューダス・プリーストのロブ・ハルフォードはクリスマス好きが高じて、3枚目のアルバム『Halford III: Winter Songs』を全曲クリスマスソングでまとめた。メタルの神様は「我らはきたりぬ」を、ユダヤ教徒とキリスト教徒、両方の胸に響くクリスマスソングに仕上げた。メタルの伝説だけがなせる業。