森高千里が語る、等身大の「歌手」として表現したいこと

『エガオのウタ~みんなのココロに残るステキな曲、ココロにそっと寄り添う歌~』のアートワークに登場した森高千里(Courtesy of Universal Music Japan)

2020年の森高千里は7月・10月・12月と配信ライブを精力的に開催してきた。先日の『今度は森高千里が選ぶ1回目2回目のライブ配信では歌わなかったマイフェイバリット・マイソングス〜森高千里ライブ2020FINAL』では、CAPSULE「more more more」のカバーを披露。「歌うこと」をこよなく愛する森高はこの状況下でいま何を考えているのか?(聞き手:阿刀大志)

2019年、森高千里は21年ぶりとなる全国ツアー「この街」TOURを行った。1年かけてじっくり全国を回る中、彼女はリハーサル前の時間を使って街歩きを敢行。そのときに撮影した写真や街の情報を一冊にまとめ、『森高千里「この街」が大好きよ』として出版した。そのフォトエッセイのことも含め、このインタビューでは、久しぶりのツアー、コロナ禍で行われたオンラインライブ、自身がジャケット写真のモデルとして起用されたコンピレーションアルバムについてなど、近年精力的な音楽活動を展開する森高千里の「今」を語ってもらった。

―『森高千里「この街」が大好きよ』を拝読しました。写真が盛りだくさん、レポートも詳細で驚きました。どんなところにこだわったんでしょうか。

最初は本を出すことが目的ではなく、久しぶりのツアーなので街を楽しみたいというのと、コンサートのMCで街に行った感想とか自分が感じたことを伝えたいなと思ったところから始まったんです。リハーサル前に街を散策して、私の写真をマネージャーさんとヘアメイクさん、食べ物の写真を自分で撮りました。写真はInstagramで公開していたので、ファンの方にも楽しんでもらえたらいいなと思っていたんです。

―今、話を聞いて驚いたんですが、いい写真ばかりですよね。

本当ですか!? マネージャーさんは一眼レフを持ってますけど、ほとんど携帯で撮った写真だし、どちらかという記念写真的なものなので、クオリティ的なことを言われるとちょっと……というところはあるんですけど。

―いや、Kindleで見た限りでは全然気になりませんでした。本にするつもりがなかったということは、純粋な興味だけであれだけ綿密に下調べをしたということですよね。

そうですね。歩ける時間が限られているので、会館の方に事前にお聞きしたり、スタッフと一緒に調べました。20代の頃に47都道府県ツアーを回ったときよりも今はネットを使ってたくさん調べられるし、自分が行きたいところに地元の方のオススメを加えたりしていました。

―ベタな観光スポットがかなり少ないですよね。どういうところをポイントに行きたい場所をピックアップしたんですか?

今回は県庁所在地ではない、初めて行く街が多かったんですけど、本当に感覚的に選んでいきましたね。あとは現地でタクシーに乗っているときに「あ、ちょっとここで停まってください! 写真が撮りたいです!」とか、「ここのお店がかわいいので、寄ってみたいです」という感じで、そのときそのときで気に入った場所で写真を撮ったり、タクシーの運転手さんからオススメの場所を教えてもらったりして、予定になかったところにも急きょ行ってみたりしてました。

―あと、森高さんは食へのこだわりがすごいですよね。

あはは! 美味しいものを見つけるのは大好きなので、それは必死で探してましたね。

―豊橋カレーうどんなんて初めて知りました。

そうですね。本当に行ってみないとわからないようなお店をいっぱい発見できました。

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