モー娘。小田さくらが語る「実力派」の葛藤とプロ意識

カバー曲を歌うコンサート「The Ballad」の舞台裏

ーアニソン部然り、2020年のハロー!プロジェクトは個々が発信していく作業が多かったと思うんです。モーニング娘。’20もメンバーの意外が一面が知れたりして。個人的には生田(衣梨奈)さんと譜久村(聖)さんのInstagramがヒットでした。譜久村さんの女子力の高さがグングン上がっているのが日に日に分かって。

小田:ね! そうなんですよね。自粛期間中から見てると、みんなちょっとずつ可愛くなってます。家にいると、鏡と対面することも増えるじゃないですか。ちょっと太ったなぁとか、気づくことも多いだろうし、あと時間があるから何かしたいとか、そういうので皆見た目が変わっていってますね。私はインスタのアカウントを持ってないので、毎日見るというよりは「石田さんの見よう」って思って「石田亜佑美」って検索してチェックしてます。


ー小田さんもInstagram、向いてそうですけどね。

小田:はい。いろんな方から言っていただきます。

ーネコちゃんの写真が多くなりそう。

小田:そうですね。ネコとお化粧関係かなと思います(笑)。

ー小田さん自身もブログを連日更新したり、YouTubeのOMAKE CHANNELの自撮りアカペラでは11期オーディションで歌った「Be Alive」を披露したり、2020年はいろいろ発信されてましたよね。ハロ!ステでは「こういう時期だからこそ笑ってるようにしたい」と話してました。

小田:2020年は、ネガティブなものではなかったです。3〜4月は本当に何もなくて。それは今思うと本当に空白だったというか。何もしていなかったので、何も思い出せないって感じなんですけど。その後、ちょっとずつ活動が始まってから変わってきて。特に「The Ballad」(ハロプロのメンバーがソロでJ-POPのカバーを歌うコンサート)は、私だけじゃなくてハロメン全員が一度は壁にぶつかり、自分に失望した子もいっぱいいました。そこから這い上がろうとみんな頑張ってた。あの「The Ballad」ってコンサートは私たちからしたら本当に挑戦であり、試練でありました。自分たちのツアーは自信があるからっていうことよりも、毎回みんなが違うことに挑戦しているから、それぞれ毎回見て欲しいって思うのが今のハロコンです。



ーたしかに「The Ballad」は個々の力量に委ねられる部分が大きいコンサートですよね。

小田:私は皆さんの期待に100%以上応えたいから、頑張って120%でお返ししたとするじゃないですか。今回は最初から120%を求められてる感覚があるんです。だから、どうして100%じゃダメなんだろうって、毎回プレッシャーでした。最初の頃は、音程は外してないし声も出たし、なんでこれで誰も満足してくれないんだろうって、自分の中で葛藤があって。私の長所とか短所とかっていう問題ではなくて、小田はこれぐらい歌えるんでしょ?っていう漠然としたイメージで課題曲を出されたなーっていう印象で。言い換えると、ファンの方やスタッフさんが私にどれだけ期待をしているのかがすごく分かりました。

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