浜田省吾、2000年代以降の作品とライブ音源を水谷公生と振り返る

田家:2020年の年末に聴く「みちくさ」というのは、いつもとはまたちょっと違って聴こえるかなと思いますが。ツイてない事、涙を流した事がたくさんあった一年だったでしょうし。この曲のオリジナルは、ポルノグラフィティの岡野昭仁さんがボーカルだったんですが、浜田さんが今回歌い直した。これをもう一度自分で歌おうと思ったのは、この2020年の状況も踏まえてだったんでしょうね。

水谷:そうだと僕も思います。

田家:一度立ち止まって色々なことを考えてみようと。水谷さんは、今月1週目にFairlifeの話、2週目に1970、1980年代の話をお伺いしてきましたが、今日はその先のことをお伺いしていこうと思います。Fairlifeと対になっているように思われるアルバムがあるんです。2001年の『SAVE OUR SHIP』。このアルバムはどんな風に思い出されますか?

水谷:1990年代、僕はロックというよりもクラブに年中出入りしていて。そういう曲ばかり聴いていたので、久しぶりに浜田さんから一緒にやろうよって言われた時に、どうしましょうと思いましてね。もちろんポップスもロックも聴いていましたけど、周りの環境にテクノとかダンス・ミュージックが多くて、そういうネタは持ってたんですけど。さあロックをどうしようって思った時に、自分ができること、もちろん浜田さんのメロディとギター、あとはバックボーンとしてダンス・ミュージックの要素もあったらいいかなと思って打ち込みを多く入れてみたりしましたね。

田家:そうやって作られたアルバムから水谷さんが選ばれた2曲。まず1曲目はこちらです。

Rolling Stone Japan 編集部

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