浜田省吾、2000年代以降の作品とライブ音源を水谷公生と振り返る

マグノリアの小径 / 浜田省吾

田家:映像作品『ON THE ROAD 2015-2016 "Journey of a Songwriter"』の初回盤に付属されているライブCDからお聴きいただきました。水谷さんが選ばれた「マグノリアの小径」。この曲を選ばれたのは?

水谷:冒頭のもっと自分でいいんだという部分を最初聴いた時に、本当にその通りだなって思ったし、やっぱり浜田さんの心をすごくわかりやすく表していますね。

田家:水谷さんはこの曲のアレンジにも関わってました。冒頭のもっと自分でいいんだというのは、この2020年に改めて思うことの中で一番強いことかもしれませんね。世界はもっと自由でいいのではないかと。皆が大変な思いをしている時に、それを口実に自由を奪おうとする人たちがたくさんいるというのが今年でもありましたね。

水谷:本当ですね。こういう時に独裁的にしようという人はすごく良くないことですね。

田家:世界は右か左かではなくて、自由を愛する人と自由を憎む人しかいないのではないかと思って。

水谷:すごくいい言葉ですね。本当にそうですよね。ベルリンもルールに対しては厳しい街なんですけど、昔は壁で別れていましたよね。だから自由を束縛されると嫌がるんですよね。ドイツの首相のメルケルさんは最初は優しい言葉で、握り拳を作って私は人が死ぬのは嫌だと言ってましたけど、他の人たちもそういうところは見習って欲しいですね。

田家:なるほど。2020年最後の放送は自然とこういう話になってしまう年末でもあると思います。さらに、映像作品『ON THE ROAD 2015-2016 "Journey of a Songwriter"』の初回盤に付属されているライブCDから水谷さんが選ばれたのはこの曲です。「アジアの風 青空 祈り」三部作。三曲続けてお聴きいただきます。

Rolling Stone Japan 編集部

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