浜田省吾、2000年代以降の作品とライブ音源を水谷公生と振り返る

アジアの風 青空 祈り part-1 風 / 浜田省吾
アジアの風 青空 祈り part-2 青空 / 浜田省吾
アジアの風 青空 祈り part-3 祈り / 浜田省吾

田家:実を言うと、水谷さんがこの曲を選んでくれるといいなと思いました。やっぱりこの曲は選びたいですよね。

水谷:すごく大事なことだし、「part-2青空」で指導者に向かってのメッセージがありますが、まさに今年を予言したようですし、こういう世界になって、ここから恐慌が始まって戦争につながるということも多いでしょ。僕らが若い時は戦争を知らない子供たちと言われてたじゃないですか。でも今はもっと戦争を知らない世代がいて、戦争がどれだけ悲惨なものかということがなかなかリアルでは感じられないのでとても危険だと思います。

田家:水谷さんのお父様は偉い軍人でいらしたんですよね。

水谷:うちの親父は天皇を守る役目だったので、戦地に行ってどうこうではないんです。でも何か止められることはあったのではないかと思います。そして一番は国民が戦争に乗ってしまったということなんですよね。政治にちょっとでも興味を持ってくれということはそういうことで。戦争というのもあり得ることなのでね。

田家:「Journey of a Songwriter」はいくつかテーマがありまして、一つはタイトル通り、いつも旅をしているという浜田省吾さんの日常。そして色々な音楽を旅するという音楽旅。もう一つは戦後70年という背景があります。この三部作はまさにその曲でしたね。

水谷:今年の年末に聴いていると、改めてアルバムの中に入っててよかったなと思います。

田家:浜田さんがアルバムに入れようか迷っていたという曲でした。さて、水谷さんが選ばれたもう一曲はアルバム『Journey of a Songwriter』から「誓い」。ライブCDでは「アジアの風 青空 祈り」三部作の次に演奏されています。

Rolling Stone Japan 編集部

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