ポール・マッカートニーのソロ名曲ベスト40選

28位「Goodnight Tonight」
アルバム未収録シングル(1979年)

ディスコミュージック時代におけるマッカートニー最大のヒット作で、ウィングスの最後を飾る第7期ラインナップによるグルーヴの効いた作品。当時はアルバム『Back to the Egg』を制作中だったが、本作は同アルバムに収録されなかった。「僕らは全部ボツにした」とマッカートニーは振り返る。「1週間後に聴き返してみて、“これはすごいじゃないか”と思ったのさ」




27位「Angry」
収録アルバム『Press to Play』(1986年)

かつて「Helter Skelter」を叫んでいたマッカートニーだが、80年代のほとんどはパッとしなかった。しかし、ピート・タウンゼント(Gt)とフィル・コリンズ(Dr)を迎えたプロトグランジで彼は、人種差別やマーガレット・サッチャーに対する怒りを爆発させた。「アパルトヘイトに対する当時の英国政府の対応は、とにかく酷かった」とマッカートニーはローリングストーン誌に語った。「正気とは思えない。彼らは全く懲りないのだろうか?」




26位「Heart of the Country」(邦題:故郷のこころ)
収録アルバム『Ram』(1971年)

ビートルズ解散後のビジネス上の争い事は、マッカートニーを精神的に蝕んだ。彼はリンダとスコットランドへ向かい、郊外で暮らし始めた。田舎でののどかで楽しい暮らしを歌った作品だ。「ある種の逃亡生活だった」と彼は、数年後に振り返っている。「子どもの頃から自然が大好きだった。でも忙しくて、少年時代のように自然を楽しむ時間がなかったんだ」




25位「Waterfalls」
収録アルバム『McCartney II』(1980年)

タイトルは、英サセックスにあるマッカートニーのコテージに由来する。アルバムのハイライトとも言える荘厳なバラード曲だが、アルバム自体のセールスは不発に終わった。熱心なファンなら、14年後に同じタイトルでリリースされたTLCによるR&Bのヒット曲を聴いて、懐かしさを覚えただろう。2つの楽曲には、中心となる比喩表現と主要な歌詞の一部に共通点が見られる。「“もしもし?”という感じだったよ」とマッカートニーは、後に不快感を表している。


Translated by Smokva Tokyo

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