ポール・マッカートニーのソロ名曲ベスト40選

20位「Here Today」
収録アルバム『Tug of War』(1982年)

レノンの死を受けて書かれた感動的な作品。ジョージ・マーティンがプロデュースした繊細なバラードで、明らかにビートルズのサウンドを意識している。胸にジンと来るストレートな歌詞は、マッカートニーが亡き友と会話しているようだ。「彼が亡くなる直前に、僕らは語り合うことができた」とマッカートニーは1993年に振り返っている。「彼と仲直りできた気がするんだ」




19位「With a Little Luck」(邦題:しあわせの予感)
収録アルバム『London Town』(1978年)

最もメロウなマッカートニーが聴ける。リンダのコーラスとヨット・ロック調のシンセサイザーに合わせ、“2人が力を合わせれば、できないことなどない”と優しく囁く。実際に、この曲は文字通りヨットの上でレコーディングされた。プレジャーボートのフェア・キャロル号に24トラックのスタジオ機材を積み込み、バージン諸島の沖合に停泊してレコーディングが行われたという。




18位「Coming Up」
収録アルバム『McCartney II』(1980年)

70年代も終わりに近づく頃、マッカートニーはスコットランドの農園に引きこもり、テープレコーダーで遊んでいた。「あらゆるテクニックを試したが、半分は忘れてしまった」と彼は、本作について振り返った。超ハイな感じのグルーヴと早口で風変わりなヴォーカルが印象的な楽曲だ。レノンもこの曲のファンの一人で、彼は「Coming Up」を聴いて再び音楽を作ろうという気になったという。




17位「Junior’s Farm」
アルバム未収録シングル(1974年)

ウィングスがテネシー州レバノン滞在中に、近くのナッシュビルにあるカーリー・プットマン・ジュニアの農場でレコーディングしたヒット作。カーリー・プットマンは、ジョージ・ジョーンズが歌った名曲「He Stopped Loving Her Today」の作者として有名なソングライターだ。ところが「Junior’s Farm」はカントリーというよりもグラムロックに近く、歌詞にはエスキモーやトドといった極めてサイケなキャラクターが登場する。


Translated by Smokva Tokyo

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