ポール・マッカートニーのソロ名曲ベスト40選

16位「Nineteen Hundred and Eighty Five」(邦題:1985年)
収録アルバム『Band on the Run』(1973年)

ウィングスが出した最高のアルバムのラストを飾る魅力的な曲。マッカートニーの弾く疾走するバールーム・ピアノが印象的なSF大作で、「1985年には誰も生き残っていなかった」という歌詞から始まる。「そのフレーズだけ何カ月間も温めていた」とマッカートニーは後に振り返っている。「誰も生き残っていないと言ったのは、198…6年だっけ? 結局その通りにはならなかったけれどね」




15位「Silly Love Songs」(邦題:心のラヴ・ソング)
収録アルバム『Wings at the Speed of Sound』(1976年)

愛を語る夢想家だという批評を何年間も受けながら、マッカートニーはディスコ曲でスマッシュヒットを放った。「何が悪い? 教えてくれ」と、ノリの良いベースラインと分厚いストリングスに乗せて歌う。5週間に渡ってナンバーワンの座を守り、年間チャートのトップを取ることで、最後に笑ったのはマッカートニーだった。




14位「Bluebird」
収録アルバム『Band on the Run』(1973年)

珠玉の楽曲が多く収録されたアルバム『Band on the Run』の中にあって、「Bluebird」は自由を追い求めたファンタジーだ。ポールとリンダが仲むつまじく、そよ風の中を自由に飛び回っている。陽気なブラジルのボサノバギターに、ナイジェリアの器楽奏者レミ・カバカによるソフトタッチのパーカッションが印象的な楽曲。本作で聴けるようなビタースイートなメロディは、マッカートニーにしか書けないだろう。




13位「Every Night」
収録アルバム『McCartney』(1970年)

「僕は全く出歩かないんだ。クラブへ出かけるくらいなら、家で寝ていた方がましだ」と1970年4月にマッカートニーはローリングストーン誌に語っている。美しいアコースティック曲で、さまざまな模様が複雑に浮かび上がる。目的もなく、「考えるのをやめたい」とマッカートニーが歌う。しかし彼がリンダと一緒に家に籠ると決めた時、陽の光が雲の間から顔を出す音が聴こえるのだ。


Translated by Smokva Tokyo

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