I Don't Like Mondays.が語る、パブリックイメージへのカウンターで生まれた5曲

ーそういえば「MR.CLEVER」、「ENTERTAINER」、「東京エキストラ」も含めて、歌謡曲っぽいコード進行ですよね。

KENJI:そうそう。洋楽っぽい楽曲をやりたいと思ってアイドラを組んだので、歌謡曲っぽい進行って、ちょっと避けてきたんですよ。でも、このタイミングであえて挑戦しようと。それをいかにアイドラっぽくするかはすごく考えながらやったのが功を奏したのかなって。ちょっと哀愁があるけど、あんまり邦楽になり過ぎないようにしましたね。



ーどうやって邦楽らしさを抜いたんですか。

KENJI:音を詰め込んで派手にしていくのが、日本の商業音楽だと思うんですよ。だけど音を削ぎ落として、いかに隙間を作って気持ちよく聴かせるかが僕らの醍醐味だと思うので、そこは気をつけました。

YU:あとはメロディのリズムじゃないですかね。表よりも裏を感じるような拍子の取り方でメロディを作っていくこと自体が、あんまり邦楽っぽくない。それは4人とも洋楽がルーツなことも大きいです。だからこそアイドラのサウンドが出来上がっていると感じてます。

SHUKI:あと今年の楽曲で僕らがチャレンジしたのは、コード進行とメロディのバランスですね。目標とするキャッチーさが100として、コード進行が80でメロディも80だと160になっていき過ぎちゃう。メロディが良かったら、トラックやコード進行をもうちょっとキャッチーじゃないようにして、安っぽくなり過ぎないように意識した。こっちを強くするならあっちは弱くする、とバランスを気をつけて取り組みました。それによって「何回も聴きたくなる楽曲」になっていると思います。

ー「何回も聴きたくなる」というのは、僕もまさにそうでした。あとリリースした順番に聴くのが、すごいしっくりくるというか。

KENJI:そこは狙い通りですね。「東京エキストラ」を出した時って、最初は別の曲にしようとしてたんです。だけど5曲目「ミレニアルズ 〜just I thought〜」が出来た時に「もっと良い流れがあるんじゃないか」と順番を考え直したんです。

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