バイデン大統領就任式で朗読した詩人、NFLが選ぶ3人の名誉キャプテンを詩で称賛

アマンダ・ゴーマン(Patrick Semansky/picture-alliance/dpa/AP)

全米青年桂冠詩人であるアマンダ・ゴーマンが、2021年2月7日の第55回スーパーボウルの前日セレモニーにて、自身の詩を朗読することが報じられた。

ジョー・バイデン大統領の就任式で詩を朗読したアマンダ・ゴーマン。彼女が第55回スーパーボウルの前日セレモニーで朗読する作品は、NFLが選んだ3人の「名誉キャプテン」を称える作品とのこと。今回NFLが選出したのは、教育者のトリメイン・デイヴィス、看護師のスージー・ドーナー、退役した海兵隊のジェームズ・マーティン。NFLがシーズンのスローガンとしていた「It Takes All of Us」というキャンペーンのメッセージを体現した3人が選ばれた。

関連記事:ブルース・スプリングスティーン、米大統領就任記念コンサートで「希望と夢の国」を歌う

これを受けて、NFL理事のロジャー・グッデルは、「私たちの生活が極めて困難な中、トリメイン、スージー、そしてジェームズは、それぞれの道でリーダーシップの何たるかを示してくれた。私たちは彼らの活動を称賛できることに感謝したい。そして彼らのストーリーを共有し、スーパーボウルという特別な時間の中で彼らを評価できることを誇りに思う」と、発表した。

教育者のトリメイン・デイヴィスは、ロサンゼルス在住の教師。彼は新型コロナウイルスのパンデミックが始まって以来、リモート授業のために生徒たちのインターネット環境を確認する手伝いを行なった。看護師のスージー・ドーナーは、新型コロナウイルスによる合併症で二人の祖父母を失った。それでも、今年のスーパーボウルが開催される、フロリダ州のタンパ総合病院の集中治療室の看護師長として、患者たちを助け続けた。そして、退役した海兵隊のジェームズ・マーティンはピッツバーグでライブストリームのイベントを開催。地元の高校でのアメフトの試合など、コミュニティのメンバーが繋がっていられるように活動をしていた。

22歳のアマンダ・ゴーマンによる詩『The Hill We Climb』の朗読は、バイデン大統領就任式の間で最も記憶に残る瞬間の一つだった。同作は、2021年9月21日に発売予定のゴーマンによる同タイトルの詩集に収録される。

From:Amanda Gorman to Recite Poem Before Super Bowl LV

Translated by Kazuhiro Ouchi

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE