18歳ラップアーティストさなりが語る、SKY-HIからの励ましと己のための創作活動

ーまず、さなりさんのコロナ禍での近況をお伺いしたいのですが、いかがお過ごしですか?

特に何もしてないですね(笑)。家でゲームをして、たまに曲を作って。ツアーも始まるので、それに向けたリハの準備もしているという感じです。去年の9月、11月に有観客のワンマンライブをしたんですけど、コール&レスポンスができなかったり、お客さんが声を出してはいけないのが不思議な感じでしたね。生のリアクションが伝わりにくいという部分で、決してやりやすいわけではないですし、歓声とかあった方が気持ちも高まるんです。でもこういう状況だから、お客さんに生で見てもらえるだけでも嬉しいですね。

ーコロナ禍で、色々なミュージシャンが苦境を痛感していらっしゃるのかなと思いますが、さなりさんも感じていらっしゃいますか。

こういう状況だからエンタメやライブに対する制限も仕方ないと思います。コロナも早く終息してほしいなと思うし、ライブもいっぱい観客を入れて声も出してみたいと思いますけど、もともと家で曲を作ってるのが好きで。今は家でも一人で曲を作ることはできるし、ずっとインターネットをメインに活動してきたので、そこまで痛感していることは思ってるより多くないのかな。

ー2021年1月6日に2ndシングル『2FACE feat.SKY-HI』をリリースされました。コロナ禍という状況での内面の辛さなどが歌われているリリックが多いと思いましたが、今回のリリックはどういった心境で書かれたのでしょう?

コロナ自粛で、家に引きこもって考えることが増えて。1人でいる時間が多くなったので、考えなくていいことまで考えてしまったりしました。それがきっかけで、この曲自体も生まれたのかなと思います。


さなり2ndシングル『2FACE feat.SKY-HI』初回限定版ジャケット写真

ー曲の中にSKY-HIさんからの励ましのメッセージも盛り込まれています。さなりさんがラップを始めたきっかけでもあるSKY-HIさんに助けを求めた部分もあるんですか?

今回は完全に自分のためだけの音楽を作ろうと思っていたんです。音楽自体に対しての悩みみたいなものがずっとあって。曲ってどうやって書けばいいんだろう? 何を書いたらいいか分からない、みたいに思ってしまう状況になっていて。曲を作り始めた時のような初期衝動では作れなくなっていた。それで、自分だけを癒す音楽を作ろうと思って、自分への応援歌というテーマで作り始めたんです。SKY-HIさんにも、自分を応援してもらおう、励ましてくださいというオファーをして。SKY-HIさんが僕だけのために書いてくれたリリックというか。僕しか得しない、僕だけのための音楽ですね(笑)。

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