18歳ラップアーティストさなりが語る、SKY-HIからの励ましと己のための創作活動

ー収録曲の「Sublimate」でも「枯れた脳で爆裂のArt」、「朝になりゃ躁鬱の洞窟」というリリックが過激で印象的ですが、どういう状況で作られたんでしょうか?

この曲のリリックについては、自分でもよく分からなくて。作り始めたきっかけとしては、自分がどんなに不幸でも、その状況を曲として完成させて昇華することによって、誰かが聴いてくれて、自分が知らない間に誰かの癒しになったりするのが素晴らしいな、理想だなと。ファンの人からそういうメッセージをもらったり、友達にこのリリックがとても好きと言ってもらって感じたりはしますね。そういう形で届けられていたら僕も嬉しいですし。

ー人前に出る仕事をする方は、良くも悪くも評価やコメントに対しての大なり小なり承認欲求があるんじゃないかと思っていて。そこで活躍されてきたさなりさんが、音楽を通して、皆に癒しを感じてもらえたら嬉しいと仰られるのは興味深いですね。

たぶん、昔から根本にあるのは、自分が作りたいものを自分で作るということだけ。今は完全に自分のために曲を作っているのかもしれません。自分が楽しいから、自分がこうしたいからやってるというのが大きくて。YouTubeに動画を投稿していた時も、自分の作品を見れる場所に投稿して。そこまで相手側に理解や反応を求めはしないけど、好きな人は見てくれたらいいなと思います。あくまで、俺は俺のために活動をして、それがもし誰かのためになればそれはそれで嬉しいな、というスタンスは昔から続いていると思います。

ーさらに収録曲には「Future(redoing)」も収録されています。バンド編成のアレンジになっていますが、バンドサウンドにしようと思ったきっかけはありますか?

元々「Future」はYouTube上でしか公開していない曲で、それを今回そのままリリースするのも勿体ない気がしていたんです。ちょうど昨年のワンマンライブでバンド編成でやってたし、生音で録音をし直して、トラックも結構アレンジしてみました。



ーさなりさんは、創作活動を始めた当初から主に1人で創作活動をされてきたと思うんですけど、バンドのように仲間と音楽をやることを考えたことはあったんですか?

ライブを観に行って、バンドメンバーがいるのが羨ましくなることは何度かありました。でも結局1人でいるのが好きだし、ずっと1人で曲を作ってきたので、バンドをやっていたとしても、すぐ辞めてたんじゃないかな(笑)。

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