RADWIMPSの軌跡を読む 担当ディレクターが語るバンドとの友情



田家:このタイトルの由来が、人の染色体は46本。両親から23本ずつもらって、ハッピー運とラッキー運の染色体が加わって、25本なんだ、ということが、131ページに書いてあります。

渡辺:この本の内容が初期から中期までなので、今回選んだのは初期の曲が多いんです。洋次郎の方から、「デビュー曲がバラードはやりにくいものなの?」と訊かれて。「なんで?」と訊いたら、10年後、20年後も歌えるような、RADWIMPSの核のようなものが込められた曲でデビューしたいと言うことで、この曲が出てきたんですね。いろいろなことを考えてるんだな、と思ってびっくりしました。

田家:この曲の前にインディーズアルバム2枚目『RADWIMPS 2 ~発展途上~』もリリースされていたんですけど、渡辺さんはその頃からプロモーションなどでお付き合いされていたんですね。

渡辺:そうですね。その頃にはもう一緒にやろうという話になっていて、プロモーションなど協力していましたね。

田家:契約は決まったんだけど、インディーズでもう一枚出したかったという。

渡辺:10代最後の作品を作ってもう少し足元を固めて、ついにRADWIMPSメジャーに行ったか! という感じでデビューしようという話になりました。

田家:ここまで書かれているんだという話もあります。2004年の年末に、野田さんの家の忘年会に呼ばれたことも克明にお書きになっていました。

渡辺:ああいう場でRADWIMPSとその仲間たち、というものが形成されていったんだなと思いますね。メンバーとスタッフというよりは、皆で家族みたいなんですよ。それはとても珍しいし、僕もこんなに仲の良いコミュニティは初めてです。

田家:そういう話がこの後も続きます。続いてお聴きいただくのは、『RADWIMPS 3~無人島に持っていき忘れた一枚~』から「最大公約数」。

Rolling Stone Japan 編集部

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