BAND-MAID、武道館お給仕セトリで見せつけたバンドの実像

ここまでBAND-MAIDが培ってきた楽曲を今の姿で披露する前中盤とは一転、SAIKIからご主人様お嬢様への想い、そしてコロナ禍でのBAND-MAIDの心中を語るMCで、雰囲気が大きく変わった。


SAIKI(photo by MASANORI FUJIKAWA)

「約一年前から怒涛の日々が続いています。初めてのことだからびっくりしたし、人と対面できないことが(今まで)全然なかったから、最初は悲しみの方が大きかったけど、私たちが悲しんでいる場合じゃないなって。ご主人様お嬢様の方が気を病んでいて、これはいけない、BAND-MAID皆で元気付けたいなと思った一年でした。本当は日本武道館で会いたかったけど、まだコロナさん的にはダメみたいなのでまた会える日を待ちましょう。そして、(次にやる曲は)この一年でコロナ禍を経験して皆を勇気付けたいという気持ちで、武道館向けて作った曲です。日本武道館でやるはずだったし、ご主人様お嬢様に届けたいなと思った曲です。武道館は通過点でゴールではないので、まだまだもっと広い会場でライブをするし、連れて行ってあげるし、もっともっといい曲を届けてあげるので、もう少し元気に頑張りましょう。では、ご主人様お嬢様に届けます。聞いてください」

SAIKIがそう語り、「about Us」を披露。『Unseen World』リリースからわずか15日後、日本武道館公演を開催する1週間前に突如発表されたバラードの楽曲である。優しいアコースティックギターのアルペジオから始まり、SAIKIが語ったように、コロナ禍で気落ちしたご主人様お嬢様に優しく寄り添おうとする歌詞と気持ちを、メンバー全員が目一杯の姿勢で伝えようとする。

Rolling Stone Japan 編集部

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