ー他のインタビュー記事で、オーディションの話が来た時に「まだ自分には早い」と思ったということをおっしゃっていて。それはどういうことですか?
オーディションをまだ受けるレベルじゃないと勝手に思って避けてきていたんです。それをOMSの先生が知って「オーディションを受けないと、何も進まないよ」と言ってくれて。その流れでJin Nakamuraさん主催オーディションを勧めてくれました。結果、合格して、2週間後にロサンゼルスでレコーディングをしていたので、先生方が勧めてくださったことは本当に大きなきっかけでした。
ーそれまでオーディションを避けていたきっかけは何かあるんですか?
小さい頃から歌をやってきた中で、何も繋がっていなかったのが大きかったかもしれない。だから、まだ自分の力が発揮できてない、まだ力が足りないんだって勝手に思ってしまって、自信がなかったわけではないけど避けてきていたんです。
ーJinさんのオーディションも、自分から進んでという形ではなく、先生方が勧めてくれたから、受けることを決めたんですか?
そうですね。オーディションを受けて、何かアドバイスをもらえたらいいなという軽い感じで捉えていました(笑)。
ーオーディションではどんなことをやったんですか?
質疑応答と歌の審査がありました。その時にJinさんから「俺と誕生日一緒だよね」って言われたのを覚えています。その時、Jinさんがどういう方か知らなかったんですよ。そんなレベルで受けていたから、まさか合格したの? って感じでした。
ーJinさんからはどのような評価コメントをもらったんでしょう?
クリスティーナ・アギレラの曲を歌ったんですけど、フローがすごく気に入ったと。ああいうふうに歌える人は初めて見た、と評価していただいて、すごくうれしかったのを覚えています。いつも通りの力が出せたらいいなという思いで歌ったので、やっと認めてもらえたという気持ちが強かったです。
ーちなみに洋楽だと、アギレラ以外にどんなアーティストを聴いていたんですか?
当時は歌い上げる系が大好きで、セリーヌ・ディオン、マライア・キャリーやホイットニー・ヒューストンを聴いていましたね。歌唱力があって、誰もが認めるアーティストになりたいと思っていました。