米議会襲撃、トランプ政権と極右過激派のやり取りが明らかに

ワシントンの連邦議会の西壁をよじ登る、ドナルド・トランプ前大統領の支持者たち(Photo by AP Photo/Jose Luis Magana)

トランプ政権と極右組織「プラウド・ボーイズ」が1月6日の米議事堂襲撃の数日前にやり取りをしていたことが、連邦当局職員の調べで明らかになった。

ニューヨーク・タイムズ紙の情報筋によると、FBIが入手した「位置情報、携帯および電話の通話記録により、トランプ政権とプラウド・ボーイズのメンバーを結び付ける通話が判明した」という。

先週、CNNが「故意か否かにかかわらず、議員が暴動参加者を幇助していたかどうか」を連邦当局職員が調査していると報じた。これまでのところ、「議員とのつながりを話し合っている暴動の容疑者」同士の会話から「やり取りがあったことをほのめかす証拠」が発見されたそうだ。

先週4日にはトランプ政権下の国務省で補佐官を務めていたフェデリコ・クライン氏が、議事堂襲撃に関与したとして逮捕された。

クライン容疑者は、今回の暴動に関して逮捕された最初のトランプ政権職員で、複数の重罪の容疑がかかっており、暴動鎮圧用の盾で職員を暴行している様子を収めた動画にも映っていたとみられる。ワシントンポスト紙によれば、FBIいわくクライン容疑者は「2019年に最高機密情報へのアクセス権を更新されており」、「1月6日時点で国務省に勤続していた」そうだ。

FBIによれば、警察官が装着していたカメラには、暴動の最中に「Make America Great Again(アメリカを再び偉大に)」と書かれた赤い帽子をかぶったクライン容疑者の姿と、方向を指示する彼の声が収録されていたという。

「人員を追加してくれ、人員追加だ」とは、暴徒らと一緒に警察を暴行していたクライン容疑者の発言。ニュースサイトPoliticoによれば、検察は公判までの間クライン氏の勾留を要請したが、判事は今週9日に保釈審理を設定した。

【写真を見る】阿鼻叫喚、議事堂乱入で逃げまどう議員たち

from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

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