ぼっちぼろまるが語る、音楽系VTuberシーンの多様性

ー音楽系VTuberとしても活動されるぼろまるさんは、VTuberのどういう点が魅力的だと思われますか?

キャラクターを通して豊かな人間性が発揮されているのが面白いなと思ったんですよ。匿名性が高いからこそ、前のめりな個性を押し出す人達が多い世界なんです。ちゃんと血の通った人間性があるところが好きで、そこはバーチャルもリアルも一緒なんだなと思っています。

ーネットにおける音楽とキャラクターというと、ボーカロイドにも近い要素があるでしょうか?

ボーカロイドも好きで、たくさん聴いています。初音ミクはまた少し別物ですが、彼女をネットで生き生きとさせる裏側には才能あるアーティストやクリエイターが切磋琢磨していると思うので似たエネルギーを感じる事は多いですね。



ー音楽系VTuberのシーンでは、VR機器を使ってライブをするイメージですが、ぼろまるさんはライブハウスでステージに登場して演奏されているのが面白いなと思いました。ネットとリアルを近づけた、ある意味で究極の結果だと思うんですよ。

僕もVRライブをやったことがあって。共通して言える事は単純にライブが好きだから、ライブをずっとやっていたいだけなんです。でもVTuberとして僕のことを知ってくれた人が実際に見てくれた時に、VTuberがそこにいるという感覚が新鮮で、面白いって言ってくれた人もいたんですよね。そうやってネット上で生まれた価値が現実に広がっていく感じが今の音楽の楽しみ方のひとつなんだと思いました。

ー今回のコンピレーションアルバム『正夢 Vol.1』は、ネットクリエイターの方がメインに参加されていますが、ぼろまるさん自身も普段からネットの音楽クリエイターの作品は聴かれたりするんですか?

ネットで生まれた音楽はたくさん聴いてますね。新しいものを作ろうとしている人がたくさんいて、ヒトリエやヨルシカなんかもネットで知って好きになりました。

ーどういったところに面白さを感じますか?

ネット上では毎日のようにいろいろな人の新曲が投稿されていて、日々競い合っているようなワクワクがあるなと。みんながどう勝ってやろうか、カッコいい曲を書こうかと考えていて、すごく刺激的で面白いと思っています。

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