BEYOOOOONDSが語る意識改革 アイドルグループの一員として考えたこと

個の集団ではなく「BEYOOOOONDS」という真のグループに

―メンバー全員でリモートで話をする機会はあったと思うんですけど、歌とかダンスをみんなそろって合わせる時間は今もあまりないわけじゃないですか。今回の新曲を出すにあたって、どうやってダンスの連携を高めていったんですか?

江口 普段からコンサートのリハーサルがあるとグループチャットで「ダンスのここのフリをもっとそろえよう」みたいなやり取りをよくしているので、今回の新曲を合わせるときも、動画を切り取ってメンバーに送って、「ここをもっと合わせたいね」みたいに話し合いながら上手くできていたのかなと思います。

―実際に現場で合わせなくても、そういうやりとりでどうにかなるものなんですね。

里吉 12人もいるので、リハーサルの時間内でみんなが思ったことを全部言ってると時間が足りなくなってしまうんです。なので、リハーサルではそのときに一番やらなきゃいけないことを最優先して、お家に帰ってからリハーサル映像をそれぞれが観て、そこで新たに思ったこととか気になったことを言っていくほうが効率がいいんです。

江口 そういうことのほうが多いよね。

―そのやり方ってコロナ以前からなんですか?

江口 立ち位置の移動については画面で伝えるのは難しいですし、一人が動線を間違えると事故になってしまうのでリハーサルで確認するんですけど、細かいフリの確認はその場で急いでやっても忘れちゃうことがあるので、あとでグループチャットで進めるというのがコロナ前から多かった気がします。

里吉 コロナ禍を経て、ライブで披露するときの立ち位置がソーシャルディスタンスバージョンになったんですけど、締め切ったリハーサル場では何時間も合わせることができないので、グループチャットでそういう話し合いもするようになったのは自粛期間を経て変わったことですね。

―それにしても、12人という大人数のフリをぴったり合わせるって生半可なことではないですよね。それは今回のMVもそうで。でも、今話していただいたようなやりとりを経て完成しているんですね。

3人 そうですね。

―最初に紗耶さんもおっしゃっていましたけど、今、約1年前の『LIVE BEYOOOOOND1St』の映像を観ても今と全然違うと感じますか?

3人 違いますね!

里吉 観てて恥ずかしくなっちゃう!

山﨑 昔の「眼鏡の男の子」の寸劇を見るとみんなまだ振り切れてなくて、「そこはもっと大声で言いなよ!」って自分でも思っちゃうぐらいおとなしい感じがします。今は楽曲にも、弾けることにも慣れているので、昔の映像はちょっと笑ってしまいます。



―あの頃はまだ個の集団だったのが、今はBEYOOOOONDSというひとつの集合体としてパフォーマンスできている。

江口 たしかに。

里吉 それは感じますね。

―何があったんですかね?

里吉 去年、12人で一緒にパフォーマンスすることができなくなった期間があって、でもみんなライブが好きなので、「ライブがしたい!」という気持ちが高まったことでみんなの向く方向が一緒になったというか。あと、コロナがちょっと落ち着いてきたときに「アラビヨーンズナイト」という舞台をやらせていただいたんですけど……。

紗耶 その稽古期間が短くて、最初にやっていたお稽古は自粛期間で中断しちゃったし、途中でハロコンもあったので、12人がそろう日が少なくて。でも、久しぶりに全員が集まったときに、団結力が増したというか、「みんなで仕上げるんだ!」という気持ちがひとつの方向に向いたのを感じました。

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