『キャプテン・アメリカ』史上初、同性愛者のヒーローが仲間入り

特別シリーズ『ザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・キャプテン・アメリカ』© Marvel

マーベル・コミックが、今年で80周年となる『キャプテン・アメリカ』シリーズの歴史上初となる、ゲイのスーパーヒーローの誕生を発表した。

今回発表された新たな特別シリーズ『ザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・キャプテン・アメリカ』は、初代のキャプテン・アメリカであるスティーブ・ロジャースと、その名を継いできた歴代たちが、彼の奪われたシールドを探し求め全米を旅する内容になっている。マーベルは「旅の途中、彼らはあらゆる職業や人種、社会的地位の人々が自分たちのコミュニティを守るためにキャプテン・アメリカのマントを身に纏う姿を目にすることになります」と、発表した。

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その中の一人が、新キャラクターのアーロン・フィッシャー、またの名をキャプテン・アメリカ・オブ・ザ・レイルウェイだ。「家出したり、住むところを追われた仲間たちを守るべく立ち上がった恐れなきティーン」と紹介されるフィッシャーは、シリーズの歴史上初めて、キャプテン・アメリカのマントを身に纏うLGBTQ+となる。

フィッシャーのデビューとなるエピソードの作家であるジョシュア・トゥルヒーヨは、「アーロンは、クィア・コミュニティにおけるヒーローたち、つまりはLGBTQ+の活動家やリーダー、より生きやすい世界を求める様々な人たちから影響を受けています」、「彼は抑圧され、忘れ去られた人々のために立ち上がります。彼のデビューストーリーが読者の心に響き、次の世代のヒーローたちに良い影響を与えてくれることを祈っています」と語った。フィッシャーの初登場となる本作『ザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・キャプテン・アメリカ』は、プライド・マンスでもある6月に全米で店頭販売開始の予定。

マーベルは1992年、初の同性愛者を公言するキャラクターとしてノーススターを発表した。その後数十年を経て、2015年にはX-MENのスーパーヒーローであるアイスマンがゲイであることをカミングアウトするなど、多くのLGBTQ+のキャラクターが登場している。

From:Marvel Reveals First Gay ‘Captain America’ in New Comic Series

Translated by Kazuhiro Ouchi

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